人間関係でストレスを抱えてしまう3つの理由とその対策
ストレス社会と言われて久しい時代になりました。
ストレスにより発生すると言われている活性酸素も100年前の一万倍だとか。
そんなストレス社会において特に人を悩ませているのが、他者との関係ではないでしょうか?職場の人間関係、家族・恋人との関係、友人との関係、お店の人との関係などなど、私たちは他者との関わりがなければ生きて行く事はできないでしょう。
あなたは少なからずそんな人間関係にストレスを抱いているはずです。
私は周りの人間には恵まれている。と思われる方も、人間関係において必ずストレスはあります。例えば、街行く人が歩きタバコをしていて不快に思った。これも広く見ると「あなたと見ず知らずの街行く人」との関係性においておこるストレスです。
今回は、そんな人間関係のストレスが何故起こり、カラダにどのような害を与え、それをどう対策すべきかをお伝えしたいと思います。
人間関係でストレスを抱えてしまう理由
人間関係において、ストレスを感じる理由は何なのでしょう。普通に過ごしていたら必ずストレスが発生します。ここではその理由についてお伝えします。
1.相手は自分と同じだと考えている
もちろん、赤の他人なのですから、姿形や価値観、信念や考え方などが違うということはお分かりになられているかと思います。しかし、それらを心の底から理解している人は少ないのではないでしょうか?
他者にストレスを感じる時に頭の中に浮かんで来るのが『なぜ?』です。なぜあなたはこんな事をするの?なぜあなたはそんなひどい事を言うの?などの疑問があなたの頭のなかに湧いていませんか?
思い当たる節があるのではないかと思います。
この無意味な質問こそが他者と自分は違う生き物であるという理解が上っ面だけのものである証明です。
他者は同じ場所で同じ時間を過ごしたとしても同じ経験をしていません。同じ先生から同じ授業を受けて、同じ成果が出ないのと一緒です。それはその時間の集中力にも関係しているでしょうし、そもそもの興味にも関係しているでしょう。
大衆に向けて授業をする先生が生徒達に同じ経験をさせてあげることなど不可能なのです。これは、全ての場合に当てはまります。共に映画を見る、音楽を聴く、仕事をする、遊びに行く。
それぞれ感想を持つでしょうが、他人も同じ感想を持つとは限りません。その差異にストレスを感じてしまうのです。
2.立場(肩書き)の差異を理解していない
例えば、職場における上司と部下です。上司には上司の立場、部下に部下の立場があります。
立場によって考え方も、立ち向かうべき課題も違って当然ですよね。しかし、多くの人は立場を理解出来ていません。
立場上仕方のない事であっても、部下は上司の人間性を疑いますし、逆もしかりです。
もしかしたら立場を意識するのは日本人だけなのかもしれませんが、立場ありきの日本社会特有のストレスの原因となっています。
3.相手に期待している
全てはここに集約されているかもしれません。相手が自分の思い通りに動けば人間関係においてストレスはありません。
しかし、先に挙げた様な考えの違い、立場の違いなどによってあなたの期待する行動ばかりを他人がとってくれることはないでしょう。
あなたが、他者に何か期待している以上、必ずストレスが発生します。
「何でこんな事もできないんだ!」というイライラはこんな事ならできるだろうという期待に基づいて起こっています。
相手が何を考えているのだろう?とか、あの人に嫌われているかもしれないなどの不安や恐怖に関しては、相手に私を好きでいて欲しいなどという期待から生まれています。
このように、人間関係におけるストレスは全て期待を裏切られるという形で起こっています。
人間関係におけるストレスの対策
他者との関係性において成り立つ社会でストレスが起こらない方がおかしいです。そもそもこの人間関係におけるストレスは対策すべき事なのでしょうか。
私は基本ストレス共存の生活を推奨していますので、あなたの人生をより良くする為に特に問題を感じていなければスルーしておいても良いでしょう。
しかし、そのストレスを起点としうつ病や心身症、またカラダの異常が顕著で日常生活に影響があるのであれば対処すべきだろうと思います。
ここでは、問題がある場合の対処法を私がこの分野のストレスを克服した方法を踏まえてお伝えします。
1.人間心理について学ぶ
私自身、極度の人間不信に陥ったことがありました。家族以外、誰も信用できない。しかし、このような状態はいつの間にか改善していました。
色々な理由があると思いますが、1つは心理学を学んだ事かもしれません。
私は作業療法士になる為の学校への在学中に心理学を学び、また、ありがたい事に図書館にある心理学系の蔵書を多数読んでいました。そもそも作業療法士になろうと思ったきっかけが、精神に問題を抱える方々のリハビリを学ぶ事で、自分の人間不信も治せるのではないかという安直な思いもあったからです。
心理について学ぶにつれ、自分も抱えている感情が以下にバカバカしく愚かなものなのかということが理解でき、それ以降他人の目などを気にしなくなった様に記憶しています。
2.期待しない
心理学を学び、まず実践したのが意識的に期待しないことです。期待しそうになる自分を抑えて無理矢理期待しないようにと自らに働きかけました。
最近では期待しない自分がすっかり身につき、人間関係におけるストレスがほとんどなくなりました。
期待しないとは言葉で書くのは簡単ですが実践は非常に難しいです。そこで私が実践した際のコツをお伝えしておきます。
それは『忘れる』ということです。
相手と話した事、言われた事、された事など全てを忘れてしまうと言う事。そして、その為に目の前の何かに集中するという事です。
例えばゲームでも、音楽でも、本でも何かに集中できれば忘れる事ができます。
何か集中できるものを作っておくと良いでしょう。
3.期待通りに物事を動かす
これは超上級者テクニックです。私もマスターできていません。しかし、上記2つの対策をマスターした時には進むのはこちらでしょう。
相手の心理を操り、自分の期待通りの言動をしてくれればストレスは生まれません。
メンタリストDaigoさんなどがその初歩の技をパフォーマンスに使い、一時期ブームになりましたね。
ここでは、これを可能にする第1ステップのみお伝えします。それは『ラポール』を築く事です。
ラポールとは日本語で信頼関係などと訳されたりしますね。私は波長を合わせる、違和感を取り除くということとして捉えています。
相手とラポールを築くために必要な考え方が『滅私』です。自分を殺す事からはじまります。
自分の意見を置いておいて、他者の世界に入り込み、相手になりきるレベルで相手の話を聞きます。そうすることで、相手はあなたを自分の世界の住人だと理解し、心を開くでしょう。
ラポールが形成されていれば、相手にあなたのオファーを通す事は苦ではありません。
相手に期待しない生き方をマスターした方から、こちらの方法を研究して行っても良いかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
人間関係のストレスで、心身の健康に害があり、日常生活に影響が出ている様な人は是非参考になさって下さい。
今、特に大きな問題を抱えていない方は、なぜ今大きな問題を抱えていないのかを考えて頂くと、今後人間関係に問題が起こった時、解決の糸口になるかもしれません。今回の内容と共に覚えておいて下さい。
皆さんが、人間関係におけるストレスで人生を楽しくないものにしないことをお祈りします。
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