ニセ医者問題から見る、医療における日本人の問題点
手術で縫合を『ちょうちょ結び』したことから看護師が不信に思い無免許が発覚したというニュースが世間を騒がせています。
このニセ医者は約2年間で1349人に医療行為を行い、2400万円の医療費を不正受給したとのことです。(読売新聞)
ちなみにこの1349人に健康的な被害は出ていないということです。
もちろんこのような事件はあってはいけないことですし、健康被害が出なかったことは不幸中の幸いだと思います。
しかし、私はこの1件を受けて少し別の視点から日本に置ける医療の問題点を指摘したいと思います。
ニセ医者問題から見る日本人の問題点
『健康被害は出なかった』ということはつまり、その患者達は『医療を受けなくても良かった』ということではないでしょうか?
まともな医療を提供出来ていないにも関わらず、健康に問題が出ていないということはそもそも、適切な医療さえもいらなかったのではないか?と思えてきます。
なぜ人は必要以上の(もしくは全く必要のない)医療を受けてしまうのでしょうか。
これは日本人の本当に大きな問題だと思っています。
原因
なぜ日本人は必要以上の医療を受けてしまうのか?その原因を考察してみました。
原因1:医療神話
病気は医療によって治すものだと思っておられる方が大半かと思いますが、それは大きな間違いです。病気は医療で治すのではなく、ご自身の自然治癒力でしか治せません。
もちろん、癌などの怖いと思われている病気もご自身でしか治せません。では、何故癌で死ぬ人が多いのか。それは医療ミスでしかないと個人的には思っています。癌で自己治癒力を高めなければいけないところに、抗ガン剤の過剰投与により副反応で衰弱するケースが大半なのです。
お医者様は神様ではありません。あなたの命を任せるに相応しいかどうかを見極める、私たち自身の目が必要です。
原因2:医療費の問題
日本の治療費は今の所1〜3割の負担で、初診でなければ1回の受診で1000円を越える人の方が少ないかもしれません。
日本の医師による診察代は安すぎるのです。このため悪くなったら病院へ行けば良いという短絡的な考え方を助長し、大したことの無い症状で受診する人が後を絶えないのです。
病気は自分で治すという感覚を取り戻す必要があります。
原因3:薬への過信
原因1とも2とも関連するのですが、日本人は世界一薬を消費しています。中には薬が出ないと不安になる人もいたり、しっかりと診察されていないと感じる人もいるようです。
薬で病気は治りません。もちろん必要に応じて、症状を抑えるための薬は必要でしょう。しかし、多くの場合不必要な薬が処方されていることが多いです。
またそれに関連して、日本の診察代が安すぎるので薬を売らないと病院の経営が成り立たないことも関係しています。例えば、風邪などはビタミンとって温かくしていたら1日〜2日で治ります。そこに薬など必要ありませんが、風邪で病院へ行って薬が出ないことはありません。
解熱剤、痛み止め、咳止め、薬で胃腸が荒れるからといって胃腸薬も同時に処方。もはや意味不明です。必要な薬を見極める力も必要です。
必要とされる代替医療
私は『代替医療』という現場に身を置いています。そこから日本の法整備や医師を中心とする西洋医療へ偏った予算編成が不思議でなりません。
日本では法律に当てはまるものが『効く』とされ、それ以外を『効かない』とします。
しかし、自然治癒力を高めるという観点で医療を提供しているのは代替医療従事者です。医師免許を持ちながらこの分野で活躍されている先生も沢山いらっしゃいます。
今、この代替医療に注目が集まりつつあるのは、これら西洋医療への不信感からではないでしょうか?
また、医療を受ける側にも選択肢は与えられています。あなたが受けたい医療は本当にそれですか?しっかりと見極め、選択する能力を身につけることが急務なのだと感じます。
まとめ
代替医療における法整備は全くと言っていい程なされていませんし、代替医療には代替医療で科学的明証性がないなど様々な問題を抱えたままの状況です。
ですから、この記事は一概に代替医療を推進するものでもないということをご了承下さい。
私個人としては、西洋医療と代替医療の融合、いわゆる『統合医療』と言われているものを推奨しています。そして何より大前提としてあなたに必要な医療をどこでも受けられるようになって欲しいと思っています。
しかしながら、現状の日本では難しい状況です。是非見極める目を養って下さい。
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