大切な子どもを自殺から守りたいなら夏休み終盤以降が要注意と判明
こんにちは。骨盤矯正専門店 癒し家の「なかの」です。
お盆最終日に公開した『お盆休み明けに仕事が憂鬱な人に試して欲しい3つの事』へのアクセス数が多くてびっくりしている今日このごろ。
まだ仕事が嫌だなぁと思っているなら読んでみてください。
でも、根本解決するならやっぱり転職を考えてみても良いのではないでしょうか。様々なしがらみや条件を気にして嫌々仕事をするより健康的な解決が望めると思いますよ。
さて、本日はお盆明けの気になるニュースから、子どもの自殺について取り上げたいと思います。
私も2児のパパとして子育て奮闘中であり、もし子どもが自殺したら…と考えるとその悲しさは想像するのも嫌になります。
内閣府の調査で子どもの自殺はお盆明けが要注意ということが判明したのでご紹介します。
内閣府の子どもの自殺に関する調査結果
1972~2013年の42年間に自殺した子ども(18歳未満)の数は18,048人で、日付別で見ると以下の様な順番で多かったようです。
- 9月1日(131人)
- 4月11日(99人)
- 9月2日(94人)
- 8月31日(92人)
夏休み最終日から、3日間で過去42年間で322人自殺によって亡くなっています。
また、全自殺者を日付別に分布させたグラフを見てみましょう。
(図引用元:apitalさん)
このグラフからは『新学期の始まる時期』『ゴールデンウィーク明け』『夏休み終了前後』が特に多いことがわかります。
また、夏休み、冬休み、春休みなどの長期休み前は自殺者が減り、休みの後半に増えるという特徴があるように見えます。
お盆明けからは夏休み後半で、今回の調査では8月20日以降は毎日50人以上亡くなっているという結果になっていたそうです。
大人も長期休暇の後は仕事に行きたくないなど、憂鬱になりますが、子どもも同じだということです。
子どもの自殺の原因とは?
今回の調査から内閣府は以下のように見解を示しています。
生活環境が大きく変わり、プレッシャーや精神的動揺が生じやすいと考えられる
大人も同じですね。休みになると暴飲暴食したり、ぐうたら過ごしてしまったり…。生活環境はどうしても変わります。そして、休み明けの仕事を考えてプレッシャーや精神的動揺は生じているでしょう。
サザエさん症候群と同じメカニズムですね。(参考エントリー:サザエさん症候群を撃退する具体的な対処法とは?)
このエントリーでは曜日毎の自殺者数を示しましたが、土曜日が少なく、月曜日が多いのはやはり同じような精神状態に陥るのでしょう。
さて、では何故このような事態に陥るのでしょうか。
文部科学省が6年前に子どもの自殺予防の取り組みについてまとめた資料(PDFファイル)があるので、それを元にご説明します。
まず子どもの主な自殺の原因は?と問うと「いじめ」というのが返ってきそうですが、いじめばかりが原因ではないようです。
上の表のように、その原因は多岐に渡り、いじめだけが自殺の原因というわけではないですし、どちらかと言えば原因としては少数だと言えるでしょう。
また、自殺の原因は一概にこれだと言えない面があります。自殺前から自殺直前にかけての様々な精神状態が絡まって起こるものと考えられています。
その精神状態を形成するのが上の図のように様々な要因が組み合わせって起こると考えられています。
- 精神疾患
- 生物学的要因(病気など)
- 家族の要因(家族関係や貧困など)
- 性格傾向(生真面目、一人で何とかしようとするなど)
- 環境因(学校やコミュニティなど)
これら様々な状態を持って起こる子どもの自殺に対して我々はどのように対応すべきでしょうか。
子どもの自殺を防ぐ為に大切なこととは?
文部科学省では、前出の資料で以下のように説明しています。
世界保健機関(WHO)が実施した多国間共同調査によると、自殺してしまった人の大多数(9割以上)が最後の行動に及ぶ前に何らかのこころの病にかかっていたことが明らかにされているが、適切な治療を受けていた人となるとごく少数でしかない。
子どもの場合にもほぼ同様の傾向が認められる。
自殺者の大多数が自殺直前には何らかの精神疾患が起こっているのだそうで、それは子どもの場合にも同様なのだそうです。
そして、この状態をいち早く察知し適切な対応を行うべく、メディカルモデルとコミュニティモデルで対策すべきだとも言われています。
周囲の人間がしっかりと観察、対話し病気の兆候を見逃さず、もし気配があれば医療機関で適切な対応をするその2つの組み合わせが重要だということです。
子どもが自殺企図に至る兆候
では、我々は子どもの変化に対して何を気をつければ良いでしょうか。
どのような子どもの兆候を見逃さないようにすれば自殺を未然に防げるかは、文部科学省が提供している『「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」のマニュアル』から抜粋しますと以下のような兆候に注意すべきだとされています。
具体的には以下の通り。
- これまでに関心のあった事柄に対して興味を失う。
- 注意が集中できなくなる。
- いつもなら楽々できるような課題が達成できない。
- 成績が急に落ちる。
- 不安やイライラが増し、落ち着きがなくなる。
- 投げやりな態度が目立つ。
- 身だしなみを気にしなくなる。
- 健康や自己管理がおろそかになる。
- 不眠、食欲不振、体重減少などのさまざまな身体の不調を訴える。
- 自分より年下の子どもや動物を虐待する。
- 学校に通わなくなる。
- 友人との交際をやめて、引きこもりがちになる。
- 家出や放浪をする。
- 乱れた性行動に及ぶ。
- 過度に危険な行為に及ぶ、実際に大怪我をする。
- 自殺にとらわれ、自殺についての文章を書いたり、自殺についての絵を描いたりする。
どれもしっかり親子間の関係が取れていたら見逃さない気はしますが、年頃になってくると親の知らない所での行動も多くなり見逃しがちになります。
しかし、いくつになっても何でも話合える関係を作ることが我々ができる子どもの自殺を未然に防ぐ事なのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私は個人的に衝撃なニュースで今まで我が子が自殺するなどと考えたこともありませんでしたが、今回色々調べて今後の子育てに活かしたいと思いました。
親には子どもの命、安全を守る義務があります。
その子どもの命、安全が奪われている現状を把握し対策することも親の勤めです。最悪のケースもありうる事を知り、未然に防ぐことが我々の大切な仕事でしょう。
今回引用した文部科学省の『「教師が知っておきたい子どもの自殺予防」のマニュアル』は色々詳しく書かれていますので一度目を通しておかれることをオススメします。
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