ネットの情報だけで全てを判断してはいけない理由とは?
私のブログでの情報発信は『美容や健康』という分野において、一般に広く知ってほしい内容だったりとか、ネット上の情報に惑わされたり煽られたりしないように注意喚起する意味合いで書いております。
インターネットが普及してから、様々な情報が無料で手に入るようになりました。
昔は情報を持っている人が得をする時代でした。今は、情報を持っていない人が損をする時代になったと形容することができると思います。
昔はない情報を持っていて活用すれば得をしましたが、今は情報が無いということがありませんから、積極的に情報収集し活用することが『当たり前』になりつつあるので『知らない方が損』な時代になりつつあるのです。
しかし、その情報の真偽だとか、偏りについても注意しなければならない時代でもあります。
先日『ネットで薬を調べまくる患者さんも、自分が何を知らないのかまでは知らない』にて、情報が偏っていることの問題点について注意喚起されていました。
まさに、その通りだなぁと思ったので、私なりの解決策を提案したいと思います。
素人の情報収集について
素人のとある専門分野における情報収集には限界があります。まずはそれを認める必要があります。
薬の名称、効果、副作用は余計なほど知っているのに、どれぐらいの用量でどれぐらいの期間使用したら効果が出やすいのか、薬ごとにどのぐらい副作用を避けやすいのかまで知っている人はまずいません。薬の効果を引き出すためにどういった手順や療養態度が必要なのかの知識も、たいてい欠落しています。シンプルなうつ病と妄想を伴ったうつ病で薬の使い方がどう違うのかといった、疾患ごとのポイントまで踏まえている人もあまり見かけません。
世の中には沢山の薬があり、それぞれ服用のポイントがあり、多くのお医者様は患者の背景を知った上でどの薬をどれだけ使うのが一番効果的かを考えた上で処方されます。
しかし、そんな中でも一度の診察で全ての患者の背景を知れるわけではありませんから問題も出てきます。(参考エントリー:日本における薬物治療の問題点とは?)
そこは医師との対話によって修正し、より良い治療を患者の協力によって行っていく必要があるというわけです。
前出の記事によると、この対話を拒否する患者がいるという問題です。
ですが困ったことに、ネットで調べまくって来院される人のなかには、自分の知識に偏りや欠落があることを自覚できていない人が少なからずいるのです。ときには医師に偏りを指摘されてもぜんぜん自覚できず、ネットで聞き覚えた知識ですべてカヴァーできていると思い込んだままの人もいます。
専門家は、多くの場合広くその分野での知識と技術を総動員させてクライアントへのサービスを行います。専門家よりクライアントの方が正しいケースはほとんどありません。(残念ながらたまに専門家風の素人がいるのが今の時代の問題点でもあるのですが…。)
もしあなたが専門家になりたいのであればネットでの情報収集だけでなく、例えば精神医療の専門家になりたいのであれば、やはり医学部を卒業し、必要に応じて精神医療における研究を深める必要があります。
まずは自分の立ち位置を明確にした上で情報収集する必要があるでしょう。
専門家風の素人に騙されないために情報収集する
素人がとある専門分野における情報収集する意義は、専門家風の素人に騙されないためです。
先日、大阪のNPO法人の理事長が「『整体後に赤ちゃん死亡』から学ぶ、親のあり方」の事件において逮捕されました。
これは消費者が事前に情報収集して、本当に大丈夫かどうか調べれば防げた事件だったのではないかと思います。
より深い情報収集を行うためには
素人が専門分野において、より深い知識を持ち、自分の人生をより良いものにしていきたいという願望があるのであれば、専門家の助けを受けることだと思います。
当ブログにおいては、ダイエット関連のエントリーを多数書いていますし、肩こりや腰痛の解消法だったり、様々な病気や症状の予防法についてだったり、こういう生活習慣を身につけると良いですよ的なエントリーも書いています。
これはあくまで一般論であり、全ての方に当てはまることではないと思います。
ですから、あなたの言うようにやったけど肩こり治らないじゃないか!とクレームを入れられても困ります。苦笑
もしどうしても肩こりをスッキリさせたくて、自分にあった方法論を知りたいのであれば、当サロンまでお越しくださいとしか言えません。あなたを知らずに的確なアドバイスは不可能だからです。
もちろん、来て頂いても私の手に負えない方もいらっしゃいます。それは守備範囲外の問題をお持ちだったり、私のアドバイスを聞いてくださらない方は来て頂いても支援できません。
ですが、もしあなたの問題に対して、真摯に向き合い、より深い情報を持ち、対策したいのであれば専門家に助けを求めるということが重要だということです。
まとめ
専門でない分野においても情報収集する事は非常に重要です。
もし何かしらの薬を服用することになったのであれば、その薬について調べるのは大切だと思います。
ですが、その情報には偏りがあり、専門家には及ばないことも知っておく必要があります。そして、何か疑問があるのであれば、専門家に尋ねれば良いのです。必要であれば別の専門家にも聞いてみれば良いでしょう。(医療においてはセカンドオピニオンをしましょう。)
我々は多くのことに対して素人です。
まずはその上で情報収集し、それに凝り固まらない柔軟性が重要です。
インターネットからの情報に関して、どう向き合うか?という柔軟なスタンスは今後を生きる私達にとって必要な能力になるのではないかと思う次第です。
看護師さん応援キャンペーン
最大67%割引実施中!
関連記事