20代、30代の女性9割が悩む月経前症候群(PMS)を軽減させる3つの対策
生理は月に1回必ずやってきます。生理前〜生理終了までの期間を考えると月の1/3がこの期間にあたるわけです。
『生理前だから…』『生理中だから…』『2日目だから…』などなど、何かと悲観的な出来事と『生理』を関連づけられる方が多いように思うのですが、女性の人生の1/3も占めているこの期間の過ごし方が充実すれば、もっと幸せな女性が増えるのだろうなと思っています。
今回は、特に生理前の問題点である月経前症候群(PMS)の対策について、薬などを利用しないあなた自身の自然治癒力によって対策する方法を3つお伝えします。
月経前症候群(PMS)とは
20代、30代の女性の9割が月経前症候群の症状に当てはまる人がいるということです。
女性であれば皆さんご存知かとは思いますが、もう一度おさらいの意味を込めて解説しておきます。
定義
月経の2週間ないし1週間位前からおこり、月経開始とともに消失する、周期性のある一連の身体的、および精神的症状を示す色々な症状の集まりである。
原因
実は原因は未だに分かっていないようです。生理の関連している事は間違いありませんから、女性ホルモンや脳内ホルモンとの関連が考えられています。
症状
- お腹が痛い、つっぱる
- 乳房が痛い・張る
- 肩こり・頭痛・目の疲れ
- めまい
- 手先、足先の冷え
- お肌の異常(ニキビ、荒れ、化粧のりが悪いなど)
- 顔や下腿部のむくみ
- のどがかわく
- 食欲が増す、もしくはなくなる
- 腸内環境の悪化(下痢・便秘)
- 疲れやすい、眠くなる
- アレルギー症状がある(鼻・目など)
- 精神的な不安定(イライラ、怒りやすい、攻撃的になる、無気力、憂うつ、気分の変化、能率が低下、性欲の変化、いつも通り仕事ができない、女性であることが嫌になる、人付合いが悪くなるなど)
これらがいくつか重なり現れる状況があれば月経前症候群であると考えられます。
考えられる原因の考察
月経前症候群になりやすい性格というのがあるようです。以下産婦人科医の調査を引用しています。
女性自身も判断に迷いがちな、PMS。実は、PMSは「なりやすい性格傾向」も指摘されています。池下レディースクリニックの池下育子院長によれば、10代〜50代までの女性300人に行った調査において、PMSの症状が出やすい人には以下のような特徴があったそうです。
□律儀、□まじめ、□几帳面、□完璧主義、□負けず嫌い、□自分に厳しい、□執着心が強い、□嗜好品の量が多い、□空想癖がある、□コンプレックスがある、□自我が強い、□我慢するタイプ、□こだわりが強い、□普段は感情をあまり表に出さない、□生活リズムが変則的、□依存が強いもの(酒、タバコ、食、物、人、性交渉など)がある、□生理はわずらわしいと思っている、□いつもなんとなく体調が悪い、□自律神経系のバランスが悪い、□ストレス関連疾患を患ったことがある
10個以上ある人は特に要注意、とのことです。上記の項目のなかでも、コーヒーや甘い物などの「嗜好品の摂取量が多い人」と、「神経質・几帳面な性格の人」は、特にPMSになりやすい傾向があったそうです。神経質・几帳面な性格の方などは、日頃溜め込んでいるストレスが、生理前のタイミングで放出されてしまいやすいのかもしれませんね。
(引用:exciteニュース)
つまり、月経前症候群(PMS)にかかりやすい人には上記のような性格的特徴があるとのことです。
実はこの性格の特徴ですが、骨盤の歪みやすい性格とも言い換えられます。
骨盤はストレスにより歪みますが、そのストレスのうち大部分を占めるのが精神的ストレスです。そして、そのストレスの受け方は性格が大きく関与しています。
骨盤は、子宮や腸を守る機能を持っています。その骨盤の歪みは子宮の冷えにも繋がり、女性ホルモンの分泌に影響を与えますし、また、腸の冷えから脳内ホルモン前駆物質の生成に影響を与えます。
性格が直接ホルモン分泌に関わる事はないと思いますが、この様な関連は考えられます。
月経前症候群(PMS)に対する3つの対策
性格によるストレス増が原因であれば性格を変えれば良いのですが、そんなに簡単に変わるものではありません。
ここでは、骨盤の歪み対策・子宮の冷え対策・腸内環境対策という3つの視点から対策法をお伝えしたいと思います。
対策1:骨盤矯正
骨盤の歪みがアンバランスな筋肉の緊張を引き起こし、血流が悪くなり、子宮や腸の冷えを招きます。子宮や腸は冷えるとその運動を低下させるので子宮ではホルモン分泌に異常が起こったり、腸では悪玉菌が優位な環境になり、脳内ホルモンの前駆物質が作られにくくなったりします。
つまり、根本の骨盤の歪みを改善しようということです。
様々なストレスにより骨盤が歪みやすくなっても、しっかり整えておけば子宮や腸に影響が及ぶことはありません。
まずは骨盤矯正を行いましょう。
対策2:子宮を温める
子宮の冷えが悪いんだったら、子宮を温めれば良いんです。子宮に限らずカラダ全体を温めるためには今日何かしたからどうにかなるという問題ではありません。カラダを温める習慣を身につける事が大切です。
簡単に始められる具体策としては、半身浴、腹巻きをつける、カラダを温める食事の3点です。
忙しい現代人にはもしかしたらこれらさえも難しいかもしれませんが腹巻きをつける位はだれでもできることかと思います。夏でも寝る前、そして冷房の効いたオフィスでは必須かと思います。
是非はじめて下さい。
対策3:善玉菌を増やす
善玉菌を増やすごくごく当たり前の方法は食生活を気をつけるということです。胃腸に負担のかかる食事は悪玉菌が優位になる原因となります。
私がずっと推奨している『16時間断食』と野菜中心の食生活です。
特に日本人の腸内環境が悪化しやすいのは腸の長さと肉を食べる事に関連しています。
動物性たんぱく質を少なくするだけで腸内環境は劇的に良くなります。是非試してみて下さい。
まとめ
月の1/3を生理によってアンハッピーに過ごせるか、対策をしてハッピーに過ごすかによって、人生そのものがハッピーになるかどうかにも関係すると思います。
多くの女性は月経前症候群(PMS)や生理痛に悩んでおられる方がいらっしゃいますが、具体的対策を継続して行っている方をあまり見た事がありません。
実は自分の人生を大きく好転させるきっかけにもなりうる月経前症候群(PMS)への対策を取り入れてみてはいかがでしょうか?
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