70年振りに国内で感染者が現れた『デング熱』とは何かを調べました
『デング熱 70年ぶり国内で感染確認』というニュースが飛び込んできました。
何かすごそうですよね。テングですからね。
すみません。デング熱です。デングウイルスによってもたらされる感染症です。テングではなく、デングですので知っておいて下さいね。
さて、冗談はさておき、このデング熱とは、私も昔もしかしたら習ったのかもしれませんが、全く記憶になかったのでどんな病気なのか調べてみました。
デング熱とは
ネッタイシマカやヒトスジシマカによって媒介されるデングウイルスの感染症である。フラビウイルス科に属し、4種の血清型が存在する。非致死性の熱性疾患であるデング熱と、重症型のデング出血熱やデングショック症候群の二つの病態がある。デングウイルス感染症がみられるのは、媒介する蚊の存在する熱帯・亜熱帯地域、特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国であるが、アフリカ、オーストラリア、中国、台湾においても発生している。 全世界では年間約1億人がデング熱を発症し、約25万人がデング出血熱を発症すると推定されている。(国立感染症研究所)
蚊によって媒介されるウイルスで、通常のテング熱であれば死ぬ事はそうそう無い様子です。今回日本で発見された3名は共に海外渡航歴が無かったため、(恐らく)海外渡航暦があり、テングウイルスのキャリアだった人と今回テング熱に感染した人が同じ蚊によってウイルスを媒介したのだろうと言われています。
症状は発熱や関節炎で、今回日本で感染した3名は1名はまだ入院中とのことですが大事には至っていないようです。
国内で70年振りというのは『感染が』という意味合い
熱帯・亜熱帯では毎年流行しており、毎年1億人がかかっていてその内死に至る可能性のあるデング出血熱にかかる人は25万人ですから、0.25%です。もちろんあなどってはいけませんが、日本においては交通事故死する確率より低いです。(※交通事故死率は0.7%)
そしてそのデング熱は、『今回70年ぶりに国内で感染』とのことですが、日本に住む日本人の感染者は毎年200名前後いるようです。主に東南アジアなどへ渡航し、向こうで感染して帰国後発症しているケースだそうです。
昨年は249名発症しており、過去最多だったとのことです。少ない人数ではありますが、日本人医師もしっかり知識は持っていますので大丈夫です。
ちなみに、治療ですが、特効薬などはなく、対症療法(症状を抑える治療)のみで対応するそうです。ですのでもちろん予防接種もありません。
免疫力を高めて健康に過ごしていれば基本大丈夫ということでしょう。
あなたが感染する可能性
今回の3名は代々木公園で蚊にさされた可能性があり、現在代々木公園は一部立ち入り禁止になっているようです。
近所に住んでいる方であれば可能性はありますが、大阪在住の私が感染する確率は、私がソフトバンクの孫社長以上の資産を築く確率より低いでしょう。
まとめ
今回の報道をうけて、ギョッとされた方も多いかもしれませんが、病気自体は毎年発症者がいるレベルで、人から人への感染もしないので大流行することもありません。
東南アジアへ渡航される方は感染の危険がありますが、予防する術といえば蚊に刺されないようにすることくらいなのでどうしようもありません。
特に大騒ぎする内容ではないと思うのでご安心下さい。(大騒ぎしている裏にはきっと何かがあるのかもしれませんね。)
どうしても、気になる方は虫除けスプレー大量購入しておいてください。
もっと詳しく知りたい方は厚生労働省のテング熱Q&Aをご参照下さい。
P.S. 代々木公園の蚊は全て駆除されました
昨日夕方から、蚊の駆除作業を行い、本日9時から立ち入り禁止の為に立てていたフェンスの撤去作業を行ったとの事です。
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