日本のIKEAでも発売?スタンディングデスクの効果についての考察
『スタンディングデスクをIKEAがお手ごろ価格で発売 WIREDさん』という記事で、IKEAから安価なスタンディングデスクが発売されるとの記事を見かけました。
4000ドルもするスタンディングデスクを買う余裕のない企業が多い中、電動調節可能で、基本モデルは480ドルで発売予定だとのこと。
プロモーションビデオが公開されています。
5万円ほどでこのクオリティは高いですよね。日本のIKEAで発売されれば日本でもスタンディングデスクの文化が広がるかもしれませんね。
さて、そんな話題のスタンディングデスクではありますが、なぜこのようなものが広まっているのでしょうか。その効果について色々考えを巡らせたのでご紹介したいと思います。
スタンディングデスクが発端となったのは座る事の弊害から
世の中の仕事の形態が代わり、立って動く仕事よりも、座ってPCとにらめっこという仕事が増えました。その座り過ぎの弊害についてあちこちで言われるようになったのが発端です。当ブログでも取り上げた事がありました。(参考エントリー:アメリカの研究で、『座るな、歩け。』という結論が出たことに対する2つの疑問。)
このエントリーでは、座るな歩けという結論は乱暴だが運動不足の解消は重要だというようなことと、立ってても弊害が出ているというような形でまとめています。
しかし、各地から座ることの弊害の報告は出ています。
このような具合ですので、スタンディングでデスクが良いかどうかの検証をしてみようと思ったわけです。
スタンディングデスクの効果
スタンディングデスクにはどのような効果が期待できるのでしょうか。体験者の声からそれを探ってみました。
2年間やると、姿勢が良くなり、脚の筋肉がアップした
『2年間イスに座らず立ちっぱなしで仕事をし続けるとどうなるのか? GIGAZINEさん』では2年間スタンディングデスクを使用し続けている人の声が掲載されていました。
2年間立ち続けた結果起こったとことといえば……姿勢が良くなったこと、脚の筋肉がアップしたこと、背中痛がなくなったこと、と良いことづくめ。立ち仕事を始めたときに想定していた、膝、背中、おしりに痛みがでてくること、一日の終わりや週末に疲れがどっと出ること、仕事の生産性や集中力が落ちること、といった弊害はまったく出なかったとのことです。
さらに、思わぬ副産物として、チョードゥリーさんは2時間以上座ることがほんの少し不快に感じるようになってしまいました。また、行列に並ぶときにイライラすることも減ったそうで「列で並ぶときにくるイライラの半分は、立って疲れるからだと思います。今では立っていてもまったく疲れないので、私は並んでいてもイライラしません」とチョードゥリーさんは語ります。
間違いなく、足の筋力はつくでしょうね。更にこの方のように姿勢が良くなったという体感をされているということは、体感の筋力アップにも成功されていると思います。
仕事の集中力が上がった
『すっごく仕事に集中できる!立って仕事するスタンディングデスクの効果にたった1日で度肝を抜かれた! WEBマスターの手帳さん』では、以下のようなことが言われています。
立って仕事していると、集中できるだけでなく、何故かはわからないけど「やる気」まで出てくる。
立ちっぱなしは、結構辛いです。足も痛くなってくる。
立っていることが辛くなるのが逆に休憩を取ることにつながって、ダラダラと作業をせずに「休むときは休む、作業するときはする」というメリハリが生まれました。
自分も実感しています。facebookやtwitter、youtubeなどついつい見てしまうことが劇的に減った。
私がスタンディングデスクを利用する上で一番懸念しているのが、疲労による歪みです。疲労により、身体は歪み、筋肉を更に固め疲労させるという悪循環に陥ります。
しかし、疲れたら休む、疲れるまで頑張るというメリハリを付けられる職場や、ワークスタイルをお持ちの方であれば良いのかなぁと思います。
腰痛は相当によくなった
『スタンディングデスクを使い始めて半年が経ったぞ パレオな男さん』では以下のようなことが言われています。
- かつてあった昼間の疲労感が消えた:半年前は昼ごろからやたら眠くなって、コーヒーで強引に目を覚ましていたのが改善。
- 作業スピードには変化なし:作業スピードを測りなおしてみたところ、スタンディングデスクを使い始めてから半年後の数字とほぼ変わりませんでした。最初にグッと生産性が伸びて、あとは高原状態になるみないっすね。
- 姿勢は多少よくなった気がする:スタンディングデスクで背筋が伸びた!って話をよく聞くんですが、猫背が激しいわたしには特にその恩恵は出ていない感じ。立ちっぱなしで腹の筋肉がついたぶん、反り腰は少し改善した気もしますが。
- 足の筋肉は間違いなくついた:鏡に足を写すと、あきらかに以前よりも筋肉の影がくっきり出ております。やっぱ知らぬ間に足の筋肉を使ってるんだなぁ。
- 腰痛は相当によくなった:腰痛というか、以前から腰まわりにジンワリした不快感があったのが相当に軽減されました。これも下半身の筋肉が強化されたご利益ですかね。
- 逆に座っているとイライラする:ほぼ一日中立ちっぱなしなんで、逆に座る時間が長いと不快さを感じるように。いまは2時間も続けて座るのがキツい状態なので、長時間の映画とかツラいかも。
- 電車で立つのがラク:当然ながら、電車で座れなくてもいまは問題なし。逆に、席が空いていても立つほうがラクに感じるようになりました。
座位姿勢が悪いわけではないのですが、普通の椅子に座っているとどうしても猫背になりやすくなります。ですが、立っている姿勢で猫背になると作業がしにくくなるため、背骨のS字ラインは座位に比べ保ちやすくなるのでしょう。
すると、腹筋・背筋によって上半身の重みを支えるようになるので、腰痛の軽減に繋がっていると思われます。
スタンディングデスクは導入すべきか?
私個人はこれら体験者の声から、導入はありだと思いました。もちろん、職場環境などによっては難しいかもしれませんが、可能な方にはおススメしたいと思います。
私もこれを買って、到着次第はじめます。
スタンディングデスクの導入法
上の図の通りですが、以下に、スタンディングデスクを導入した際の理想的な姿勢について列挙させて頂きます。
- ディスプレイは目線よりほんの少し下に置き20°ほど傾ける
- デスクの高さは肘を直角に曲げた高さ
また、その他には以下のようなことも注意すると尚良いと思います。
- モニターの正面に立つ
- 出来る限り左右均等に荷重する
- 背筋を伸ばす
この辺りに気をつけながら導入すると良いのではないかと考えます。
まとめ
私が使ってみての結果は3ヶ月から半年後にレビューしたいと思います。
もし、スタンディングデスク導入が難しい場合は、『姿勢を整えるの為のデスクワーク必携アイテム7選』『プログラマー(SE)、デスクワーカーに捧げる!仕事場でできる3つの猫背対策法』を参考に、座位姿勢を整えてみて下さいね。
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