西日本で感染拡大!マダニが媒介する『SFTS』の予防法
デング熱が70年振りに国内で感染した人が現れて約1ヶ月、全国で約100人に感染が拡大しているようで、収束までにはもう少し時間がかかるかもしれません。まだまだ蚊にさされますからね。(参考エントリー:70年振りに国内で感染者が現れた『デング熱』とは何かを調べました)
さて、デング熱騒動はされていますがマダニが媒介するSFTSが陰に隠れてしまっています。恐らく初めて聞く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、現在西日本で感染が拡大中で、デング熱よりも重症化し、死に至る場合もある『SFTS』についてご紹介すると共に、その予防法についてもお伝えしたいと思います。
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは
SFTSなんて聞いた事がないという方が多いと思いますのでご紹介したいと思います。
SFTSとは、2011年に中国の研究者によって発見されたブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新しいウイルスによるダニ媒介性感染症です。
国内でも2013年に初めて感染が確認されました。今年は西日本を中心に7月末時点で44名が感染(2013年は1年間で48名)しており、その内3割の人が死亡しているという報告があがっているそうです。(2013年1月から、2014年7月末までで85名が感染、うち26名が死亡。※その後に死亡されている可能性もあり)
主な症状は発熱、嘔吐、下痢、頭痛、筋肉痛などで、下血や血便などの出血症状も確認されているようです。血小板や白血球が減少し、重症の場合は多臓器不全などで死に至ることもある怖い感染症です。
SFTSの治療法
現在治療法は確立されておらず、特効薬、ワクチンなどはありません。血小板減少による血圧低下時に点滴をして進行を抑えたり、合併症の細菌性肺炎に抗生物質を投与するなど、対症療法を行うしかないのが現状です。
現在のデータを見る限り、免疫の下がっている高齢者や他の病気に既にかかっている人に重症化しやすいそうですが、まだ症例数がすくないので何とも言えないようです。
SFTSの予防法
ワクチンが無い以上、予防はマダニにさされないことです。しかし、マダニがどういう所に存在し、どの様にさされないよう気をつけるのかを知らないと予防できません。
SFTSの予防法は国立感染症研究症が発表しています。今回は国立感染症研究所の『マダニ対策、今できること。』を引用しながら当ブログの読者様にもご紹介したいと思います。
マダニの生息地
要するに田舎ですね。私の実家も滋賀で畑はあるので未だに現役で畑にいっている祖母は大丈夫か?と思いましたが、さすがにシカ、イノシシや野うさぎはいませんので大丈夫です。
しかし、キャンプなどに行った時には注意が必要かもしれません。
マダニにさされない為にできること
一つはさされないように、マダニの生息地では完全防備で望みましょうということですね。『私は大丈夫』という根拠の無い自身は通用しません。備えあれば憂いなしです。マダニの生息地では服装から気をつけましょう。
ダニは長ければ10日以上吸血するのですね。SFTSの宿主の一種であるフタトゲチマダニは吸血すると目で見て分る位膨らむようです。
ツツガムシ用の虫除けが効くとの事でAmazonで探したら以下のものが見つかりました。
ディートを使ったものもありました。
もし生息地に近づく可能性があるなら、購入してから向かわれると良いでしょう。
まとめ
デング熱で騒いでいる間にとんでもない感染症が流行っていたものです。
最近では生物の生息地がちょっとずつ変わったりする可能性もあるので都会に住んでるからといって油断はできません。近い将来、都会にも住み出すかもしれませんからね。
今のところはかなり自然の多い地域しか感染者が現れていないようですので、躍起になる必要は無いかもしれませんが、旅行先でさされたりなどしたらとんでもない旅行になってしまいます。
こういう感染症があって、こういう感染経路を辿り、こういう予防法があるということだけ頭の片隅に残しておいて頂ければと思います。
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