大人の喘息(成人気管支喘息)の原因と対策
先日『世界一受けたい授業』にてここ数年悩んでいた、私自身の冬に長引く咳に関する答えを教えてもらいました。世界一受けたい!ってのもだてじゃなかったですね。笑
しかし、冷たい空気を吸うと咳が出るって経験されている方って少なくないんじゃないですか?私自身、花粉症もありますし、昔から虚弱体質ですので、色々病気をしていますから何らかのアレルギーがあり、冷たい空気がきっかけになっていると大きな問題として捉えておりませんでしたが、結構大変なことのようでした。
そこで、今回は同じ様な経験をされている方のために大人の喘息(成人気管支喘息)についてお伝えしたいと思います。
成人気管支喘息の原因とメカニズム
喘息(ぜんそく、Asthma)は、慢性の気道炎症(好酸球性炎症が典型的であるが、好酸球以外の炎症性細胞が主体のフェノタイプも存在する)、気流制限(典型例では、通常、可逆性あり)、気道過敏性の亢進を病態の基盤に有し、発作性に、呼吸困難、喘鳴、咳などの呼吸器症状をきたす症候群である。
喘息の病態に関連する因子は、アレルギー反応や細菌・ウイルス感染など多岐に亘って存在し、関与の仕方も多様である。
重症の急性増悪[喘息大発作]においては、呼吸器症状が特に激しく発現し、死(喘息死)に至ることもある。近年では、気管支喘息(Bronchial Asthma)の呼称よりも喘息の呼称が頻用される傾向にある。
東洋医学では哮喘(哮は発作性の喘鳴を伴う呼吸疾患で、喘は保迫するが喘鳴は伴わない呼吸疾患である。双方は同時に見られることが多い為、はっきりと区別する事は難しい。虚証・実証に区別はされるが、気機(昇降出入)の失調で起こる)。
なお、うっ血性心不全により喘鳴、呼吸困難といった喘息類似の症状がみられることがあるが、喘息とは異なる病態である。
喘息をはじめとするアレルギーが関与する疾患の治療に関して、欧米の医師と日本の医師との認識の違いの大きさを指摘し、改善可能な点が多々残されていると主張する医師もいる。(引用元:Wikipedia)
Wikipediaより引用させて頂いた定義によると、喘息の原因はアレルギー反応や細菌・ウイルス感染など多岐にわたっているとのことです。
今回ご紹介している大人の喘息は、主にほこりやハウスダストによるアレルギー反応によるものだと言われています。
では、その具体的なメカニズムについてご説明します。
成人気管支喘息のメカニズム
(引用元:原口小児科クリニックさん)
上の図をご覧下さい。少し見にくいかもしれませんが、左の正常な気管支内部の図の内側表面に繊毛があるのを確認できますでしょうか。気管支の内部には繊毛があり、粘液の膜で覆われ、入ってきた異物から、気管支を守るように働きます。
その繊毛がホコリやハウスダストにより、はがれ落ちるのだそうです。そのことで上皮細胞も脱落し、基底膜が露出します。冷たい空気などの刺激によって気管支が刺激され咳が出るのです。
また、その咳による刺激で気管支は更に負担がかかり炎症を起こします。炎症により気管支内部がむくみ、気道を狭窄します。
悪化すると咳が止まらず、激しくなり、ひどい場合肋骨が折れる場合もあるようです。私もそれくらいひどい咳をここ数年しています。
対処法
喘息の対処は予防が基本だとのこと。咳を誘発する環境をなるだけ排除するということです。
- 生活環境をキレイに保つ(ホコリやハウスダスト、タバコの煙などに気をつける)
- 身体を鍛える(免疫力を高める)
- 気管支を広げる(薬など)
これら予防により対処できるのだそうですが、これらについてもう少し具体的に見て行きたいと思います。
1.生活環境をキレイに保つ事
ご自身が喫煙されている場合は早急に止めましょう。タバコの煙は、咳を誘発するばかりでなく、気管支の炎症を悪化させますし、治りも遅くさせます。ご家族でタバコを座れる方がいらっしゃる場合、あなたの前では吸わないようにしてもらい、居室は禁煙にするなどの対処も必要かもしれません。
極力毎日掃除をし、布団も定期的に干し、ホコリやダニなどに注意する必要もあります。また、マスクなどを着用し異物を吸い込まない努力も必要かもしれません。
2.身体を鍛える事
炎症とは、免疫細胞によって抑えられます。つまり、免疫力が高ければ炎症は起こりません。普段の健康な身体作りによって多くの炎症(感染症)は予防できます。
免疫を高める為には、身体を温め、しっかりと身体に良い食事をとり、適度な運動、充分な睡眠です。
本当に基本的な事ですが、これらの規則正しい生活こそ、喘息を予防する大きな鍵となります。
3.気管支を広げる
気管支が狭窄しているなら、それを広げれば良いという単純なお話です。
医療行為としては、基本的に薬物療法となるようです。詳しい内容は以下のサイトをご参照下さい。(参考:成人気管支喘息)
我々が日常的に出来る努力としては、カフェインの摂取だそうです。カフェインには気管支を広げる作用があり、咳を抑えてくれるそうです。特に咳がひどくなりがちな朝と夕方には飲むようにしても良いかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか。今まで自分が喘息である可能性など考えた事もありませんでした。もちろん、受診し正確な診断を受けた分けではありませんので私の自身の見解が正しいかどうかはわかりません。
ですが、可能性があるのであれば今冬は受診してみようかと思います。
思い当たる方は悪くなる前に是非一度受診してみて下さいね。
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