『お金』から見る予防医学の価値。作業療法士の私が、国家資格を放棄して整体サロンを営むただ1つの理由

当サロンは骨盤矯正専門の整体サロンで、提供しているサービスは現在お悩みの腰痛・肩こりなどの症状にも適応されます。しかし、何より大切にしているのは『持続可能な美と健康』です。

つまり、病気にならず健康で、天寿を真っ当するその間際まで元気に過ごすという『宝くじの様な確率』の死に方を目指す為の『予防医学』という視点でセラピーを行っています。

しかし、多くの方は生命保険などに加入し、病気になった時の『お金』を心配しているにも関わらず、病気になった時のお金がどれほどかかるか知りません。

今回は、実際『予防』にかかるお金と『治療』にかかるお金はどちらがどれだけ多いのか？また、『機会損失』という視点も含めてまとめたいと思います。

日本人の病気事情

年間90万人が『生活習慣病関連死』されている昨今、もはやガン、心臓病、脳血管疾患などにかかるのは『当たり前』の世の中になってきています。

逆に『老衰』と言われる死に方は僅か2.6%で31000人ほどです。つまり、年間自殺者数とほぼ同数なのです。

宝くじに当たる可能性は、事故に合う可能性に例えられたりしますが、交通事故死を含む『不慮の事故』で亡くなる方は年間3.5%ほどで、約42000人。つまり、老衰で死ぬ確率というのは宝くじに当る以上に可能性の低い世の中となっています。（ちなみに宝くじで10万円以上の本数は約80000本で購入者数の約10％に当ります。）

つまり、死ぬ時は何らかの病気にかかり、病院で死ぬのが当たり前な社会なのです。

病気になった時のお金

1つの例ですが、ガンにかかり、1度の入院でかかる自己負担額は平均で約20万程度です。進行していたり、長期治療が必要になったり、保険適応の治療以外の治療が必要になったり。20万円以上かかる可能性は十分にあります。

また、抗がん剤治療は継続が必要でしょうから、毎月の自己負担も重なります。

保険会社や、病院系の出している情報はあくまで目安であり、リアルなお金が見えてきません。例えば通院の為にタクシーしか手段がなければ通院費は跳ね上がります。

そして、我々の様に公共交通機関を自由に使っていれば何の問題もないですが、脳血管障害などで半身麻痺などの後遺症を抱えればタクシーしか手段がないというのは普通にある話です。

私が臨床で活動していた頃、訪問リハビリというパートに身を置いていた事も有りました。訪問リハビリでは、患者さんという視点よりも家族・地域という視点が必要とされます。

私は同業者の中でも、結構ずかずか土足で踏み入るタイプで、「ぶっちゃけかかったお金ってナンボですか？」などと聞いていました。※もちろん家族評価の為ですが。

大体平均して年間5〜60万くらいです。

そして、現在の女性の健康寿命が平均75歳と言われていますから、女性の平均寿命の85歳までの約10年間毎年60万かかったとすると、平均で600万のお金が必要だと言う計算になります。

機会損失という視点

先日私の友人が脳梗塞になり、右半身の麻痺という後遺症を抱える事になりました。現在リハビリ中ですのでどのレベルまで回復するかはわかりませんが、大きな機会損失を被ると思われます。

もちろん、ピンチはチャンス。切り替えて機会を得られる方もいらっしゃると思いますし、私の友人にはそういう方向に向いて欲しいなぁと心から望んでいます。

しかしながら、多くの方が機会を失うという現実を受け入れられずにいます。仕事を失い、遊びを失い、家族を失うという方も中にはいらっしゃいます。年齢が若ければ、結婚、出産、子育てなどなど様々な『体験』を失うことになります。

現実的な問題として『最低限の生活』さえも危ぶまれる事もあります。私はリアルに機会を失った家族を見てきましたから、よくわかります。もちろん、受け入れ、克服し、楽しまれている方もいらっしゃいました。

しかし、「何で俺が…」「私の何が悪かったのか…」と後悔してもしきれない方が大半です。

予防にかかるお金

予防の為に使うお金としてどのようなことが考えられるでしょうか？当サロンのような整体サービスもそうですし、サプリメントや自然食品の利用、ジムやスポーツ教室などなど様々かと思います。

治療と予防、どちらにお金がかかるか？ですが、間違いなく予防でしょう。当サロンへお越しのお客様の平均は約30歳です。

平均寿命はこれからも伸びて90歳、そして、予防されている方の平均寿命は恐らく100歳を越えて来るでしょう。

約70年間、年間12万円を投資したとすると840万、年間36万だとすると2520万です。

治療（介護）という観点からの平均が約600万なのですから、月に1万円予防の為に投資するだけでも大幅に上回ります。

しかし、機会損失の反対で得られる機会もどんどん増えてくるのではないでしょうか？IT技術の発展、定年を遅らせる施策など定年を迎えても元気でさえいれば仕事は可能です。

生涯獲得収入も間違いなく上がるでしょう。65歳定年でシュミレーションしてみます。定年後の平均所得を例えば月5万で計算しましょう。65歳から75歳まで働くと、600万の収入になります。

また、75歳からでも業種によってはまだまだ稼げます。85歳まで月5万の収入を得ていたとしたら1200万円余分に収入を得る事ができます。これは、予防の為にお金をかける価値があると考えられないでしょうか。

また、お金には変えられない『体験』を山ほど経験する事ができます。これらを得るためのお金としてあなたは高いと感じますか？

私が整体サロンを営むただ1つの理由

ここまでに述べた様に、私は予防にお金をかける価値を、作業療法士として活動した10年で痛い程目の当たりにしてきました。

そして、『予防』するコトの大切さ、『持続可能な美と健康』を手に入れる事がどれだけ大切な事かを知り整体サロンを経営する事にしました。

その理由はただ1つです。

病気と老化の根源は姿勢の悪さ

2025年（日本の高齢者率がピークになると予想される年）に医療費は70兆円を越えるという試算が出ています。もちろん、国家がまかなえる金額ではありません。もっと早いタイミングで国家破綻を迎えると予想されます。つまり、国民の不健康が原因で国が破綻するのです。（あるいは国民皆保険制度が崩壊し実費治療制度が始まるかもしれません。近い将来現在の3割負担が５〜７割負担となる事は現実味の有る話です。）

私は個人的にそんな日本で自分の子ども、孫を生活させたくないと思っています。発展途上国への差別だとか言われるかもしれませんが、人間1度味わった生活レベルを中々下げられるものでもありませんし、エゴだと言われようがこの思いを消すことは出来ませんでした。

ですから、医療費を下げることでこの国を守るお手伝いをしようと思ったのです。

そして、様々な予防手段がある中で私は『整体』という道を選びました。その理由は『姿勢』が『食』と並んで、人を病気にさせている大きな理由だからです。

『食』に関しては、様々な媒体を通じて『真実の情報』を提供される人々がようやく脚光を浴び、健康食への意識の高まりは感じられる様になってきました。しかしながら、『姿勢』に関してはまだまだ意識の低さをぬぐい去れていません。

今後、さらに『姿勢』への意識の高まりを提案していければ良いなぁと思っています。今後も来店されたお客様はもちろん、ブログやメルマガを通じて『持続可能な美と健康』を手に入れて頂くお手伝いができるよう精進していきたいと思います。

まとめ

私は、作業療法士というリハビリにおける専門家として約10年、臨床の現場で活動してきました。

その中で『後悔』を抱えた人の多い事、『家族全体』が不幸のオーラに包まれている家族がある事、自分が病気になった理由さえ考えられない方など沢山の現実を目の当たりにしてきました。

また、リハビリの専門家であれば誰しもが知っている言葉で『障害受容』というものがあります。障害を受け入れ、新たな人生を歩むことも大切な仕事なのです。

でも、そもそも障害を持たなければ良かったのにっていう気持ちは中々拭い去れるものではありませんし、私自身それさえも受け入れるお手伝いをしようとは思っていませんでした。

ですから、そういう状況にならない為のサポートが必要だと心から感じていました。

自分の能力を活かし『整体』という分野で『予防医学』を啓蒙する事が私が現在行っている活動です。そして『予防』こそが、この国の未来の為になると信じています。

今後もあなたの持続可能な美と健康の為、実践的なスキルと情報をお伝えして参ります。