実は冬に流行している食中毒!ノロウイルスの予防法と感染後の対処法
寒い日が続いておりますが、体調など崩されていませんでしょうか。
風邪を引いたり、インフルエンザが流行したりという季節で、周囲にも咳をしている人、鼻水がズルズルの人など体調が万全の人の方が少ない位です。
しかし、梅雨時期から夏にかけて多い、食中毒が実はこの冬にも流行っていた事をご存知でしょうか。
ご存知の通りO-157など大腸菌が原因となって起こる食中毒は春過ぎから徐々に感染者数が増え、夏の終わりにピークを迎えます。
(図引用:Qlifeさん)
しかし、世の中を騒がせ、感染力が最も強いと言われているノロウイルスに限っては冬に大流行しているのです。
(図引用:子ども解放区さん)
今回はそのノロウイルスの予防法と、感染時の対処法についてお伝えしたいと思います。
ノロウイルスとは
ノロウイルスとはどのようなものなのでしょうか?以下にwikiから引用しておきます。
ノロウイルス(Norovirus)は、非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一属である。
カキなどの貝類の摂食による食中毒の原因になるほか、感染したヒトの糞便や吐瀉物、あるいはそれらが乾燥したものから出る塵埃を介して経口感染する。
ノロウイルス属による集団感染は世界各地の学校や養護施設などで散発的に発生している。
ノロウイルスが冬に流行る3つの理由
実はノロウイルスが冬に流行る理由はいくつもの理由が重なりあっていると考えられます。以下にご紹介します。
牡蠣が感染源になっている
1つは、牡蠣などの二枚貝の摂食による食中毒が原因となる事です。この時期は牡蠣美味しいですし、どこででも食べられます。しかし、その鮮度はどこでも新しいわけではありません。新鮮さが担保されている店以外では生牡蠣を食べない事をおすすめします。
感染者が感染源になっている
そして、ノロウイルスの抵抗力の強さも1つの原因になっているようです。ノロウイルスは感染者の吐瀉物や唾液などから飛沫感染、空気感染します。仮に感染者が食中毒が原因で居酒屋のトイレで嘔吐したとします。その便器や水を出すノブ、ドアノブなどにウイルスが飛沫し、そこから感染するなどのケースもあるようです。
クリスマス、忘年会、新年会など宴会が続く季節、どこで感染させられているかわかりません。
そもそも感染しやすくなっている
冒頭にもお伝えしたように寒さや乾燥によって風邪ひきさんが多くなっています。インフルエンザも流行中です。
ノロウイルスもインフルエンザと同様で『ウイルス』です。
ウイルスは免疫力の弱っている人の身体で悪さをします。全くの健康体の人はインフルエンザにもノロウイルスにも感染しないのです。
この時期弱っている人は特に要注意なのです。
ノロウイルスの予防法
では、そのノロウイルスをどのように予防すれば良いでしょうか?
どの感染症も同じなのですが、ウイルスを寄せ付けないことが一番の予防です。以下にその方法をご紹介します。
牡蠣は加熱して食べる
いやぁ、生牡蠣美味しいですよ。私も大好きです。しかし、その1個1個が感染リスクを高めている事を知っておきましょう。
別に食べるなとは言いませんから、大好きな方は食べ過ぎないように注意しましょう。
もちろん加熱すれば大丈夫です。カキフライも美味しいですし、バター焼きも美味しいし、鍋も良いですよね。出来る限り加熱した牡蠣を食べるようにしましょう。
手洗い・うがいを徹底する
先ほどもお伝えしたように、ノロウイルスはトイレや蛇口、ドアノブで1ヶ月生きています。それを触って食事したらノロウイルスの餌食となります。
手洗い、うがいは徹底するようにして下さい。詳しい方法は別のエントリーで書いていますので参考にしてください。(参考エントリー:インフルエンザ流行目前!予防と対策はお早めに)
また、うがいは喉の保湿という意味でも重要です。この時期とても乾燥しがちです。インフルエンザもですが、ノロウイルスも乾燥していると感染しやすいと言われています。ポビドンヨードを使ったうがい薬でウイルスの活性を抑えつつ保湿をしましょう。
お部屋の加湿も重要です。我が家に導入したのはプラズマクラスターの商品です。
物の貸し借りや回し飲みは控える
クリスマスに今日こそ決めてやると意気込んでいる男子にとって、女子からの回し飲みの提案はドキドキものですね。
でも、こういう回しのみは感染のリスクが拡大します。ハンカチや文房具などの貸し借りも同様です。
なるだけ、控えるようになりましょう。(彼女をゲットしても、ノロウイルスで命を落としてしまっては元も子もないですから…。)
万が一感染した際の対処法
万が一、あなたや家族が感染したときはどうすれば良いでしょうか。
まずは、完全隔離し、その人と場所と物の共有は一切禁止しましょう。
そして、一番感染のリスクが高まるのは嘔吐した時の吐瀉物からの感染です。吐瀉物の処理を間違うと感染リスクが高まるので要注意です。
処理方法を以下に説明します。
- 0.1%に薄めた塩素系漂白剤とペーパータオル、ポリ袋を用意します。
- 使い捨て手袋とマスクを着用する。また、エプロンなどで自分の衣服が汚れないようにして下さい。
- 換気扇を回し、窓をあける。
- 汚物をペーパータオルで外側から内側へ拭き取り、袋へ入れる。
- 汚物を拭いたタオルにしみ込む程度の塩素系漂白剤を入れて消毒、密閉する。
- 汚物が付着した床とその周囲を塩素系漂白剤をしみ込ませたペーパータオルで10分間覆い、その後水拭きする。
- 汚物がついた洗濯物と処理する時に使ったエプロンなどに0.2%に薄めた塩素系漂白剤に10〜30分浸してから洗濯機で洗う。
- 手袋を外して手荒いする。
この処理法は感染を広げないために非常に重要なノウハウですので、是非覚えておいて下さい。
まとめ
ノロウイルスは感染力も生命力も強く、さらに身体への被害も甚大です。
予防することに越した事はありませんが、なってしまった時の対応もしっかり頭に入れておきましょう。
そして、そもそも感染しないような健康体を保つ為には、バランスの取れた食事と、適度な運動、十分な睡眠が基本です。更に姿勢が良ければ免疫力も増し増しです。笑
是非、ウイルスへの予防をしながら、免疫力を高める努力も忘れないようになさってくださいね。
看護師さん応援キャンペーン
最大67%割引実施中!
関連記事