腰痛や肩こりの原因を作る日常の些細な行動7選
私たちは、お客様の姿勢を良いものにし、より健康により美しく生きていって頂くためのお手伝いをさせて頂いております。
私たちの力を上手く利用し、日常から姿勢だけでなく、食事や運動、睡眠などもココロとカラダが喜ぶ形に変えていって頂けると、お身体は素直なものでどんどん良くなっていかれます。
しかしながら、私たちの手の及ばない日常の中で身体に対して悪いことをされている方も少なくありません。そうなるとどうしても姿勢の安定までの期間が長くなってしまうのです。
身体に対して悪いことと言えば、長時間のデスクワークや、暴飲暴食、運動不足など意識の及びやすいものだけに目が向けられがちですが、日常のほんの些細な行動や癖が姿勢を歪めているケースもあります。
今回は、そんな些細な日常の行動についてまとめてみましたので、皆さんの健康の為に活かして頂ければと思います。
1.財布をポケットに入れる
女性では少ないと思いますが、男性はお尻のポケットに財布や携帯電話を入れたまま座る方も少なくないと思います。ポケットに何か物をいれて座ると腰痛や肩こりの原因となってしまいます。
極端な話だとは思いますが、確かに財布や携帯電話をお尻のポケットに入れて座ると、重心が左右非対称になり、そのまま背骨、肩甲骨も非対称な緊張がはしります。
この非対称な緊張を続けると間違いなく腰痛や肩こりの原因になってくるでしょう。
財布や携帯電話は鞄に入れるようにしましょう。
2.利き手、利き足があること
両手を大差なく使える人はほとんどいないと思います。利き手、利き足があるということはそれだけで非対称性を強めるということになります。
利き手は基本的に操作、非利き手を固定に使っています。固定に使うというのは、例えば肘をついたり、手や腕で体重を支えたりすることに当ります。
例えば、よく車に乗られる方は右手のみで運転し、左手を肘掛けにおいてずっと体重を支えていたりはしないでしょうか。運転中だけでなくてもこういう場面は日常の中にいくつも存在します。
非利き手だけで体重を支えると、肩にかかる負担は激増しますし、骨盤の位置も歪んでしまいます。
両手利きになれというのは酷なので、私が進める対策としては非利き手で操作可能なことは非利き手でやる意識をすることです。運転や窓ふきなどは非利き手でも可能でしょう。
また、そもそも体重は手で支えるには負担がかかりすぎます。体重は手で支えるのではなく、腹筋と背筋で支えるのがベストです。お尻の位置を左右対称に保ち、背筋を伸ばして腹筋・背筋がしっかり力をいれて姿勢保持するようにしてみてください。
3.伏し目がちで過ごしている
何故か日本人はまっすぐ正面をみて歩きません。座っていても少々伏し目がちでいることが多いです。理由はわかりませんが、奥行かしさの文化が残っているのでしょうか。
ミス・ユニバース日本代表のウォーキングレッスンをしていたスティーブン・ヘインズ氏が言っていました。
『日本人はI like shoes.と言いながら歩いているようだ…。アメリカでそんな伏し目がちだったら何かやましいことをした人だと思われるよ』と。聞いた時は爆笑しましたが、実際そういう方が非常に多いと思います。
私はサロンにお越しのお客様には目線を水平よりも3°高く保つように心掛けて下さいとお声がけしています。
視線を少し上がることで、胸郭が持ち上がり、腹筋・背筋が働きやすくなり姿勢がそれだけで良くなります。是非、心も身体も前向きに生活してみてくださいね。
3.古い靴を長く使う
古い靴を長く使うことはエコの観点では非常に良いことですし、物を大切にすることは非常に大切な心だと思います。しかし、姿勢においては宜しくない面もあります。
現代人の98%は身体が歪んでいますので、あなたの古い靴は確実に非対称にすり減っていっています。つまり、履けば履くほど、すり減ればすり減るほどあなたの姿勢を歪めるための道具になってしまっているのです。
今、あなたが愛用している靴は履き始めてから何ヶ月経過していますか?靴の裏をチェックしたことはありますか?
もし、裏を修理できる靴をご利用なのであればメンテナンスしてあげてください。修理が難しいのであれば数ヶ月に1度買い替えるくらいの気持ちで購入することがおススメです。
4.スマホの利用時間増加
スマホの利用が肩こり・腰痛の原因になっていることは既に周知の事実かもしれません。しかし、実際自分が1日何時間スマホを見ているか計算したことはありますか?
電車に乗っても、道を歩いていても、飲食店に入っても、周囲を見渡せばスマホ、スマホ、スマホ…。びっくりする位日常はスマホに支配されています。
現代人は隙間時間が苦手になったと思います。そして、その隙間時間を埋めるツールやゲームが次々とスマホを通じて提供されています。ですので、暇な時間を持てなくなっています。
うちのサロンでもお待ち頂いているお客様の大半がスマホを持っておられます。泣
隙間時間の埋め方をスマホ以外にも持つことで、少しでもスマホの時間を減らすことであなたの姿勢は劇的に良くなる可能性はあるでしょう。
5.ランニングブーム
最近では健康意識の高まりからかランニングブームと言われています。運動を定期的にすることは非常に良いことだと思います。皇居周囲や大阪城周囲でも毎日何人ものランナーが走ってらっしゃいます。
しかし、このランニングブームの裏にも身体を歪める原因が潜んでいます。
既に身体が出来上がっている方や、トレーニング、ランニングに対する知識がおありの方は大丈夫なのですが、そうでない方は『変な走り方』で、走れば走るほど身体に非対称な緊張を持たせ、身体を歪めている方がいらっしゃいます。(私がたまに走っている方を見かけてもそういう方が大半です。)
健康のために走っているのに、腰痛や肩こりを強めている結果になっているという本末転倒なことにならない為にも、まずは姿勢を整え、正しいフォームでランニングして頂きたいと思います。
6.ガムを噛む
最初にもお伝えしましたが、現代人の98%の姿勢は歪み、それらが腰痛・肩こりの原因となっています。
そして、姿勢が歪むと全ての運動が非対称になってしまいます。もちろん『噛む』という運動も非対称になり、『噛み癖』というものができてしまいます。
噛み癖がつくと、極端に右か左かの片方で噛む頻度が多くなり、それらは顔の形を非対称にしてしまいます。
顔の非対称は、表情筋を非対称にしてしまい、肩こりの原因となってしまいます。
普段何気なく噛んでいるガムですが、肩こりの原因になってしまっているのです。
対策としてはガムを噛まない…と言いたい所ですが、自分の噛み癖を知り、出来るだけ対称的に噛む意識をしてみましょう。
7.睡眠不足
現代日本は超ストレス社会と言われており、長時間労働や、ブラック企業に関するニュースは日々報道されています。そんな中、睡眠不足だと自覚されている方も多いことでしょう。
しかし、睡眠不足は人間にとって一番のストレスなのです。
目の下のクマは睡眠不足の代表的特徴ですが、クマとは何なのでしょうか。また、睡眠不足の代表的特徴であくびが沢山でるのもありますね。あくびとは何なのでしょうか。
これら二つの代表的特徴に共通して言えることが『酸素不足』です。
クマは血中酸素濃度が低下し、血の色が汚くなっている証拠です。目の下は皮膚が薄く、血液の色によって色が変化して見えやすい場所なのです。
あくびは脳の酸欠の合図です。脳からもっと酸素を吸い込みなさいと言う合図としてあくびが出るのです。
人は酸素がなければ生きていけません。その酸素が体内から減っている状態は紛れも無くストレスでしょう。その状態が長期化すると、まず身体の筋肉が固くなり始めます。脳や臓器など生命維持に重要な部分に酸素を優先的に分配するため筋肉は後回しになるのです。
筋肉が固くなると、運動性が乏しくなり、血流も悪化して、腰痛や肩こりの原因となります。
対策としては、出来る限り毎日しっかり眠ることですが、仕事の都合などで難しい場合もあると思います。そういう時はしっかり眠ることを意識して頂きたいと思います。
しっかり眠るには、眠る環境をしっかり整えることからはじめます。別のエントリー(睡眠を整えれば骨盤も矯正される!?睡眠でこだわるべき6つのポイント)に詳しく書いておりますので誤算書下さい。
まとめ
今回は思いつくまま7つ書き並べましたが、他にも沢山あると思います。
自分の腰痛や肩こりの原因がそんな些細な行動、癖によって作られているとは思いもしない行動を我々は無意識にやってしまっています。
身体の歪みをつくる原因は、左右・前後のバランスが取れていないことがからはじまります。そして、そのバランスを崩すのは『非対称』です。
人間には利き手があったりして、完全に対称的な行動を取ることは不可能です。しかし、やらなくても良い非対称なら避けた方が良いですよね。
また、ご自身の生活を顧みて、不必要な非対称は排除する努力をしてみてはいかがでしょうか。
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