海外旅行で気をつけるべき感染症とその予防法
こんにちは。骨盤矯正専門店 癒し家の「なかの」です。
梅雨も明けて夏本番!という気候も今日までかもしれませんね。明日からは台風の影響が出始めるかもしれません。
先の台風で地盤が緩んでいる地域もあるようですから、今回の台風は是非ともご用心くださいね。
さて、この台風が過ぎ去ればお盆休みまでラストスパートです。今年は長い方は8連休という方もいらっしゃるようです。羨ましすぎますね。
これだけの長い連休ですから、海外へ!という方もいらっしゃるでしょう。円高の影響でドル圏内への旅行を控えてアジア圏へという人が増えそうですが、特にアジア圏への旅行には注意が必要です。
今回は、夏休みを前にアジア圏に旅行される方への感染症防止策についてシェアしたいと思います。
海外旅行で気をつけるべき感染症とは?
夏休み期間中、海外で感染症にかからないように、旅先では、現地の動物と距離をとりましょう。
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— 厚生労働省 (@MHLWitter) 2015, 7月 23
このように厚生労働省も注意喚起しています。以下に気をつけるべき感染症について列挙しておきます。
マラリア
アジア、中南米、アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に生息するマラリア原虫を保有した蚊(ハマダラカ)に刺されて感染します。
潜伏期間は7日間で風邪のような症状の後、重症化し死に至る可能性のある感染症です。
デング熱・デング出血熱
昨年日本でも70年ぶりに国内での感染者が現れ話題になったデング熱です。重症化することは少ないものの、毎年渡航者が200人前後感染しているポピュラーな感染症でもあるので注意しましょう。
詳しくは『70年振りに国内で感染者が現れた『デング熱』とは何かを調べました』をご参照ください。
チクングニア熱
アフリカ、東南アジア、インド、パキスタン、インド洋島嶼国、マダガスカルなどに生息するウイルスを保有したヤブカ類に刺されて感染します。
日本人の感染例は少ないですが、毎年10名ほど感染例があるようです。2~12日の潜伏期があり、発熱、関節・筋肉痛、発疹などが現れます。関節痛は数ヶ月続くこともあるようです。
クリミア・コンゴ出血熱
中国西部、東南アジア、中央アジア、中東、東ヨーロッパ、アフリカに生息するウイルスを保有したマダニに咬まれたり、感染動物(特にヒツジなどの家畜)と接触したりして感染します。
マダニに関しては当ブログでも取り上げました。(参考エントリー:西日本で感染拡大!マダニが媒介する『SFTS』の予防法)
2~9日の潜伏期ののち、発熱、関節痛、発疹が起こります。日本人の感染例は少ないようですが、最近ではイランで9人が感染し、うち3人の死亡が報告との情報があります。
鳥インフルエンザ
中国や、東南アジアを中心に、中東・ヨーロッパ・アフリカの一部地域などで感染した鳥類との接触、臓器や体液、糞との接触で感染します。
1~10日の潜伏期間ののち、発熱、呼吸器症状、下痢、多臓器不全などを起こします。WHOによると、2003年から先月までに世界16カ国842人(死亡者447人)の発症者が報告されています。致死率50%ほどの強烈な感染症ですので要注意です。
狂犬病
日本では1956年を最後に感染例はない狂犬病ですが、世界的に見ればまだまだ狂犬病は普通にある感染症で、特にアジア・アフリカでは注意が必要です。
狂犬病は感染後の治療法がない、致死率100%の感染症です。(参考エントリー:感染症専門医が選ぶ、最も怖いという狂犬病のリスクと対策)
媒介するのは犬ばかりとは限りません。コウモリなども媒介すると言われているので、渡航先の危険動物もチェックされておかれた方が良いでしょう。
MERS(中東呼吸器症候群)
先般、韓国で流行したMERSにも気をつけてください。(参考エントリー:韓国で大流行のMERS(マーズ)!日本人への感染の心配は?)
現地のヒトコブラクダが感染源の一つとして確定的で、感染者との接触でも感染します。発熱、咳などの急性呼吸器症状と下痢も併発するようです。
韓国では1人の流行から大惨事となったので十分ご注意ください。
その他の感染症
今回、取り上げた感染症は主に東アジア、東南アジアで感染する可能性のあるものについてのみです。
他の地域には別の感染症も存在します。
渡航前には、『厚生労働省検疫所』や『外務省 海外安全ホームページ』などを予めチェックし対策しておきましょう。
感染症予防
見て頂いて分かるように媒介として問題なのが『蚊』と『動物』であることは分かって頂けたと思います。
蚊に刺されないようにしましょう!と言えば簡単ですが、蚊も必死ですから食料にありつくためにありとあらゆる皮膚を探しているでしょう。(多分…。)
- 長袖、長ズボンを着用する。
- 素足でのサンダル履き等は避ける。
- 虫除け剤や蚊帳等の使用により蚊に刺されないように注意する。
- 特に、夜間の屋外での飲食や外出時に注意する。
これらは一般論で確実性の高いものではありませんが、注意するしかありません。
また、無闇矢鱈に動物に近づくことも控えた方が良さそうです。予防接種が可能なものは、出来る限り受けておいたほうが良いでしょう。
その他注意点
上記感染症も怖いですが、最もポピュラーな感染症は消化器系のものです。食べ物や水を介した消化器系の感染症には十分注意しましょう。
まとめ
日本は衛生的で世界的に見ても感染症の少ない国です。
日本では減少傾向にある麻疹、風疹、ポリオも海外では感染の可能性があります。
渡航前に十分注意して準備して頂ければ幸いです。
参考:夏休み期間中における海外での感染症予防について
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