リンパマッサージでリンパの流れを良くするメカニズム
リンパが滞る、リンパが溜まる、リンパの流れを良くするという言葉が、最近ではお客様からも聞かれるような時代になりました。
しかし、そのリンパって実は何なのかを知らない方って多いのではないでしょうか。
そして、実はリンパマッサージやエステなどの施術を行っている専門家も詳しくは知らないというのが実情のようです。(※業界の人から聞いた話なので真偽のほどは不明です。)
別に施術者が知らなくても、そこへ通っている消費者に不具合がなくて、満足されているなら特に大きな問題はありませんが、消費者が少し知識を持つことによって、そういったサロンさんを選ぶ際の選択基準が増えれば良いなぁと思いますので、今回はリンパについてまとめたいと思います。
リンパとは
そもそもリンパとは何でしょうか。まずはそのご説明からしてみたいと思います。
人間の身体は心臓から、全身の細胞に動脈を通って血液を送り届けられ、細胞に栄養や酸素を行き渡らせます。そして、全身の細胞でエネルギーを生成し、エネルギーや酸素の無くなった血液を静脈が心臓へ運びます。
心臓へ運び込まれた血液は肺をへ運ばれ、酸素を含んで再び心臓へ、そして全身へ送り出すというサイクルによって私達は生きています。(下図参照 図引用元:Trinityハーブさん)
このサイクルにおいて、静脈だけでは処理しきれない水分や、エネルギーを生成する際に出た廃棄物(これがいわゆる老廃物)、その他人体に必要のない脂肪や細菌、癌細胞の処理をリンパ管が担当しています。
つまり、老廃物を処理したり、細菌やウイルス、癌細胞への攻撃はリンパ内で行われています。ここで処理しきれないだけの癌細胞がリンパに入り込むと、リンパ管を伝って全身に転移するというわけです。
リンパが滞るとは
リンパが滞るとか、流れが悪いというのは、リンパは血液が心臓のようなポンプ機能を持っておらず、リンパ管自体の微弱な運動や、周囲の筋肉の働きによってゆっくり流されていきます。
周囲の筋肉が働いていないと、その流れはどんどんゆっくりになり、次から次へと溜まっていっていまうその状態がリンパが滞っているという状態になります。
リンパが滞ると、リンパ管内の不要な水分が溜まったり(=浮腫)、廃棄すべきものが溜まったり(=老廃物が溜まる)、余分な脂肪が溜まったり(=セルライト)するのです。
ですから、周囲の筋肉を働かせ、リンパ液の流れを良い状態を保たなければ浮腫が出たり、老廃物が溜まったり、セルライトが出来たりといった状態になるのです。
リンパを滞らさないために
リンパの流れを滞らさないためには、全身の筋肉を活性化させておく必要があります。適度な運動、緊張している筋肉をほぐす、暖かく保つなどが重要な理由はそういった理由からです。
筋肉の働きが悪くなる→リンパ液が流れにくくなる→老廃物がたまる→筋肉を固める(更に筋肉の働きが悪くなる)という悪循環を止めるためには、運動などで筋肉を活性化させてやる必要があるのです。
リンパマッサージの意味
しかし、運動不足によって固まってしまった筋肉は中々活性化しません。運動をはじめてすぐに活性化するなら誰も苦労はしません。
ですから、その間の間に合わせとしてリンパマッサージは効果的です。
外部からの刺激で筋肉をやリンパ管自体を刺激し、リンパ液を流すことができます。
リンパマッサージの方法
リンパマッサージの基本は、身体の端から中心へというルールと、リンパ節に向かってというのが基本です。
上の図はリンパ流れとリンパ節の部位を示しています。
特に浮腫やすいふくらはぎや、凝りやすい首・肩をこの方向に沿って軽くさすって上げるだけでも効果的ですので、是非お風呂上がりの15分で行ってみてはいかがでしょうか。
日本語ではありませんが、わかりやすい動画があったので貼っておきます。参考にしてみてください。
まとめ
リンパって老廃物が溜まる嫌なイメージをお持ちかもしれませんが、身体にとって非常に重要な役割を持っていることを分かっていただけたでしょうか。
そして、リンパの流れが悪くなる原因を知った上でその対策を行うことは重要です。
今ある老廃物を流すリンパマッサージも大切ですが、リンパの流れを滞らさない対策はもっと重要です。
その為には、適度な運動が非常に大きな意味を持ちます。運動不足の現代人のリンパは詰まりまくっています。是非対策してみてくださいね。
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