危険!好転反応は嘘?消費者庁が注意喚起!
好転反応という言葉を聞いた事はありますでしょうか。
カイロプラクティックや整体、美容・健康に興味のある方であれば1度は聞いた事があるワードがあるかと思います。
そして、その好転反応だと言われ使い続けた結果、症状が悪化するなどの健康被害が一部食品や健康器具、美容エステなどで出ている事から消費者庁が注意喚起しました。
整体やカイロプラクティック、エステサロンへ通われた事がある方や、健康食品をご利用になられた方は一度は聞いた事があるだろう好転反応の真偽とはどのようなものなのでしょうか。
今回は、その問題を受けて考えた事をシェアしたいと思います。
好転反応とは
東洋医学、とくにあん摩では揉み返し(もみかえし)、鍼灸では瞑眩と呼ばれる。治療過程において頻繁に起きることなので、事前に説明がされることが多い。
慢性的に疲労していた筋肉がほぐれ、溜まっていた老廃物が血液中に流れること等が要因として考えられる。だるさや眠気、ほてり等を感じるケースが多い。眠気が生じると不眠症が治ったと勘違いしてしまうことがある。
他、発熱、下痢、発疹、咳などに現れることもある。また、老廃物が尿として排出されるため、その色が濃くなったりする。
なお、東洋医学同様に身体を物理的に刺激するリフレクソロジーにおいても好転反応は起こりうる。
wikiでは上記のように説明されています。
東洋医学系の商品やサービスにおいて使われる言葉ですが、その内容について科学的根拠はなく、日本医学会監修の医学用語辞典には掲載されていないそうです。
私は東洋医学の専門家ではありませんので、好転反応の真偽はわかりませんが、あん摩での揉み返しは好転反応ではなく、施術による筋肉の損傷や断裂でしかないと思います。
これは整体でも同様で、しかも当サロンでは強度の強い施術を行っていますから筋肉は損傷します。私はそれを仕方ない事と捉えていますが、好転反応とは思っていません。
且つ、私は好転反応の科学的根拠が明確になっていないのでお客様に好転反応です、などとの説明はしておりません。損傷するべくしてしているので仕方ないとは言いますが、それが好転反応というありそうでよくわからない用語は使いません。
そして、現状この好転反応という言葉が、セールス用語として使われる事によって問題が起こっているということなのです。
好転反応という用語の使用について
『好転反応』という用語は健康増進法や、薬事法で禁止されているのですがご存知でしたか?
以下は内閣府が出している、健康増進法などの内容をまとめた資料から抜粋しました。
私もこのニュースを見かけて調べたのですが、法律はしっかり取り締まっています。そして、よく考えれば健康食品などのCMでは確かに使われていないですし、新聞広告などにも使われていません。
使われているのは恐らくお客さんと商品・サービス提供者との会話での中でしょう。形に残らない状態で使われる用語だからこそ問題なのですね。
ちなみに、整体やカイロプラクティックなどの『医療施設』ではないお店のホームページなどにも好転反応の説明などされていますが、厳密に言えば違法だという事です。
まとめ
お医者様から『好転反応』という言葉を使われた事はありますか?少なくとも私は今までありません。
お医者様は基本的にお薬を処方するさい、効果と副作用に関する説明をして下さいますが、好転反応の説明はされません。当然です。お医者様のインフォームドコンセントの概要にそんな言葉が載っていないからです。
その言葉を恥ずかしげもなく使うなんて「だめよぉ、ダメダメ!」ですよ、ホント。
好転反応の真偽のほどはわかりませんし、東洋医学で言われる好転反応を否定もしませんが、その真偽をしっかりと知らない一般人が語るのはダメですし、信用に値しないと考えています。
みなさんも、お気をつけ下さいね。
看護師さん応援キャンペーン
最大67%割引実施中!
関連記事