肩こりの”こり”って一体何?”こり”の原因と解消法について
こんにちは。骨盤矯正専門店 癒し家の「なかの」です。
海外の人は肩こりが無いなんて話を聞いたことがありませんか?
実際は、そんな理由もなく、外国人も肩こりがあります。ただ、肩こりを表す英語が無いとは言われています。
ですから、日本人のように「あぁ、肩こりが辛い…」とは言わないだけです。辞書によると「stiff shoulder」などと書かれているようですが、実際の「stiff shoulder」は五十肩など肩周囲の疾患を伴っている際に用いられるようで、日本人のいう肩こりよりも重篤な状態なのだそうです。
だから、外国人は肩が凝っていても表現のしようがないようです。
こりってそもそも何なのでしょうか?何故コリが現れて、こりによって重さやだるさという症状を引き起こすのでしょう。
この辺についての認識が、肩こり者を増やすことにも繋がっていると感じたので、今回は”こり”についてまとめておきたいと思います。
そもそも”こり”とは何のか?
そもそもこりって何なのでしょうか?
こりとは何らかの原因によって筋肉が正しく機能できない状態を言います。具体的には筋肉の「弛緩」障害と言えるかもしれません。
筋肉には「収縮(縮む)」と「弛緩(伸びる)」という働きがあります。
筋肉の状態や、行いたい動作に応じて脳から命令が下され筋肉の収縮が起こり、その目的が達成されたら弛緩するというのが正しい筋肉の働きです。
我々は何百という筋肉を上手く強調させながら1つの動作を達成しているのです。
しかし、長時間のデスクワークやスマホの使用などで、特定の筋肉に常に「収縮」の命令ばかりが下るようになります。すると、筋肉は弛緩することができなくなります。
あるいは、精神的緊張状態が継続すると弛緩できなくなるかもしれません。
このような事が日常的に起こると血流が悪くなり、筋肉の状態を把握し脳へ伝える受容器が誤作動をはじめます。必要のない時にも「収縮が必要」という刺激を脳へ伝え、脳は常に特定の筋肉への収縮を命令するのです。
これが”こり”のはじまりです。
“こり”の原因とは
”こり”は何らかの理由で筋肉がずっと収縮し、血流が悪くなって、持続的に収縮する命令が出されている状態です。
ですから、”こり”の原因の元を辿れば何らかの理由で起こる筋肉がずっと収縮しなければならない状態です。
整体やマッサージ、鍼やその他諸々の肩こりに効果があるとされる諸々の肩こり解消法は血流を良くすることによって、肩こりを解消するという手法です。
ですから、血流が悪くなる原因を解消していないので、3日で元に戻るとか、その時だけしか効果ないという結果になるわけです。
”こり”の原因を何とかしようとすると「何らかの原因」を突き止め、何らかの原因に対してアプローチしなくてはならないのです。
よくある間違いなのですが、「今日の”こり”はいつもよりひどいですね」とお伝えすると「何も(特別な事は)してないんだけどなぁ…」と首をかしげるお客様がいらっしゃいます。私は「何もしてないから凝るんですよ」とお伝えしています。笑
ここで書いたように”こり”は特別な運動や仕事などをして起こるものではありません。特別運動は血流がよくなり、”こり”を解消することもありますし、極度の疲労による”こり”は数日中には解消しています。
ですから問題となる”こり”の原因は、日常の何かが原因でおこっている”こり”なのです。日常を変えない限り”こり”は解消されません。ですから、日常を変える特別な何かはもしかしたらコリを解消する手がかりにもなりうるのです。
“こり”の有無と症状の有無について
”こり”がひどくなると、身体全体の不調につながります。血流が悪くなるわけですから、全身の細胞に栄養が行き渡りにくくなり、様々な不調が現れます。
しかし、中には”こり”があるのに肩こりを感じない人もいます。
それはどういった事が原因なのでしょうか。
これは医学的根拠があるわけではなく、私の個人的な見解で様々なお客様を見ていて思うことなのですが、悩みの優先順位が原因ではないかと思っています。
今日の夜、食べるものに困っている、今日の夜、寝る場所に困っている、明日生きられるかどうかわからない…。このような悩みを持っている人が肩こりがあることを悩むでしょうか。
恐らく悩みません。どうやって今晩の食事を用意するか、どうやって今晩の寝床を確保するか、明日をどう生きるか…。彼らの集中の矛先はその更に大きな悩みの事になります。
ですから、肩こりという単語が存在する日本において、日本人は肩こりになりやすいというのは分かる気がします。その状態が言語化されているから、意識に登りやすいのです。言語化されていない抽象的な事に悩むケースは少ないからです。
肩こりを感じる人と感じない人の差は、自分の悩みリストの優先順位の高さが原因だと私は考えています。
“こり”の解消法について
当サロンでは、1つ1つ原因を考えて、その原因に対してアプローチしていきます。
まずは姿勢の状態、首、肩の状態、顔や顎の状態などなど、「何らかの理由」というくらいですから、肩こりの原因は人それぞれで且つ1つではありません。
姿勢を良くしても肩が凝っている、じゃあ顔は?顎は?足の状態は??
このようにアプローチしていくしか現状では方法がありません。
もちろんお悩み優先順位が高い人はそれだけでストレス指数が高くななるので、肩こりを一時的に解消するケースもあります。首・肩周囲の血流を良くし、筋肉を弛緩させるのです。ご自身でも首・肩周囲の血流を上げることで日常的に”こり”を解消してもらうことでストレスは減ります。
また、無駄に悩みの優先順位が高い人には認知行動療法を使います。お客様にとって肩こりってそこまで目を向けなければならないのか?という面接技法などで肩こりへの集中を反らしたりもします。しかしこれも根本解決の方法ではありません。
肩こりを根本的に解消するためには、地道な対処の積み重ねによって、肩こりの起こらない身体を獲得していくことしかないと言えるでしょう。
まとめ
このように肩こりを始め、コリの解消とは1回何かをやったから大丈夫というものではありません。
私達のようなお客様をサポートする側の技量と、お客様自身の普段の生活の見直し、そして意識も非常に重要です。
しかし、肩こりを根本的に解消するためには、肩こりの起こらない身体作りをする他に方法はありません。
是非とも、”こり”というものを知り、”こり”のない身体を目指してみてください。
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