機能性表示食品104件申請、大幅不備で8件だけが受理された模様

　こんにちは。骨盤矯正専門店 癒し家の「なかの」です。

　4月から、身体にとって『脂肪燃焼』などの効果が科学的に期待できる商品について機能性表示を可能する制度がはじまり、その概要について先日お伝えしました。（参考エントリー：健康食品の機能性表示が可能に！その内容とメリット・デメリットを考える）

　この制度を受けて、ドバドバと申請された結果、その大半に不備があり受理されたのは全体の10％にも満たない8件だけだったとのことです。

　今後随時受理されていくようですが、取り敢えず、第1弾として受理された8商品に関して、早ければ6月17日には店頭に並ぶということです。

　今回は、第1弾として受理された8件の商品と、それについて考えたことをシェアしたいと思います。

機能性表示で受理された8商品とは？

　今回受理された8商品は以下の通り。

　全体の6件がサプリメントで、大きく分けて5件がダイエット関連商品、2件が肌ケア関連商品となっています。

　受理されなかった96件の商品郡がどのような形態で、どのような効果があるかは分かりませんが、受理されたものから考えると、やはり市場ニーズとしてはダイエット関連・肌ケア関連が多いのではないかと思います。

　また、これらニーズは既にあるものであり、機能を証明する研究が優れているのだと思います。

　これら研究には莫大な費用がかかる関係上、キリンさんのように関連企業内で同じ成分を添加した商品が多く出てくる可能性はあるように思います。

　詳細は、消費者庁のウェブサイトで確認できますが、今回受理された8件は全て健康な人を対象にしているものです。

　既に何らかの病気をお持ちの方は発売されても主治医に相談して使うようにしてくださいね。

機能性表示の審査

　審査基準はガイドラインを見る限り、極めて厳格に行われているように思います。

　多くの企業が受理されなかったことからも恐らくかなり厳しい目でチェックしてくれているのでしょう。

　消費者からは取り敢えず一安心と言ったところでしょうか。

　しかし、前例が出来るに連れて、また申請数が増えるに連れて『抜け道』や『正攻法』『裏ワザ』が出てくる可能性もあります。

　『トクホ』や『モンドセレクション』のように『機能性表示取得コンサルタント』なる人達も出てくるでしょう。

　消費者庁は今後も機能性表示を単なるブランドではなく、成分やその働きに根拠を査問する機関として成り立っていて欲しいと思います。

まとめ

　今回受理された8件はあくまで最初の商品郡であり、今後どんどん受理され、10年後には数えきれないくらいの商品が登録されることになるでしょう。

　現状であれば、同じ働きが期待される商品であれば機能性表示が認められた商品のほうが科学的根拠に基づき、その働きもある程度担保されるでしょうし、万が一不具合が起こった時の対応もしっかりしていると考えられます。

　ですが、類似商品がどんどん出てきたら、消費者はまた商品選択に困ってしまうことになるでしょう。

　今後は商品のランク付けなども踏まえて、より消費者が商品選択をしやすい指標を消費者庁にも対応していってほしいと思います。