健康診断の基準値と結果への対応方法とは?
こんにちは。骨盤矯正専門店 癒し家の「なかの」です。
皆さんはご自身の健康診断の結果を把握されていますか?
要再検査を放置していたりしませんか?
若い間や、特に自覚症状のない場合はこの結果をないがしろにしがちです。しかし、私達が自身の健康を管理し、方針を決める上では重要な指標になる一つの結果でもあります。
折角職場で毎年受けさせてもらえてるとするならば、その結果に真摯に向き合って頂きたいのですが、分かりにくいのは『基準値』です。
先日、食事でコレステロール値は変わらないとして、動脈硬化学会から声明が発表されたり、厚生労働省も食事摂取基準からコレステロールに関する記述を撤廃したというニュースが流れていました。(参考:コレステロール値:「食事で変わらず」動脈硬化学会が声明)
また、上図のように昨年人間ドック学会らによって改定された検査結果の新基準では以前と比べると大幅に緩やかな基準となっています。(参考・図引用:健康診断新基準「血圧147は正常値」でいいのか)
この基準値とは一体どのようにして決められているのでしょうか。
今回はその基準値の決定要因とどのように診断結果と向き合うべきかについて考えてみましたのでシェアしたいと思います。
検査結果の基準を決定する要因とは
前出の人間ドック学会によると新基準は以下のように決定したと書かれています。
平成23年度に人間ドックを受診した約150万人から、重大な既往歴や薬物治療がない、BMI値25未満など「健康」であるとされる条件を満たした30~80歳の1万~1万5000人を抽出し、その検査値を低い値から高い値に並べ、最も低い2.5%、最も高い2.5%を除いた最小値と最大値の範囲をいう。
また大半の病院では独自に基準を設けている場合が多いようで、東邦大学医療センター大橋病院さんは、独自基準を作り、その意味を解説されています。
解説文を引用します。
- ここに掲載された基準値は東邦大学医療センター大橋病院のものです。基準値とは健常人の95%が含まれる下限値と上限値の範囲の値であり、この値をはずれたものが、即疾患の有無を示すものではありません。また測定した施設によって基準値は若干異なります。
- 血液検査の結果は、年齢や性別、食事、運動などの条件で変動します。検査結果の詳細につきましては、直接担当医からお聞き下さい。
- ここに掲載されました項目以外のものにつきましては、直接担当医にお尋ね下さい。
非常にわかりやすく解説されています。基準値は東邦大学医療センター大橋病院のデータから、健常人の95%が含まれる値を基準としているようです。
つまり、基準値内に当てはまっていたら現状健康な可能性が高いが、検査前の食事や運動の状況も関連するので詳しくは医師に聞いてくださいということですね。
ですから、結果だけポンと渡される健康診断ではその結果の意味を正確に把握することはできないのです。
我々は検査結果をどう受け止めるべきか?
もし基準から外れていたら再検査をして、医師からその結果が意味することをしっかりとアドバイスされる方が懸命でしょう。
何故なら、「基準から外れる」=「病気になりやすい状態である可能性が高い」ということだからです。
しかし、基準はあくまで基準。正常を意味する言葉ではありません。正常かどうかは担当医師でもわからないでしょう。あなたの生活習慣まで医師は知らないからです。
ですから、検査結果を見るに当たり、基準内であることは1つの指標ではあるものの一番の重要ポイントではないようにも思えてきます。
では、我々はどのように検査結果と向きあえば良いでしょうか。
私は『あなたがもしその結果に心当たりがあるなら注意すべき』と捉えると良いのではないかと考えます。
基準値内ではあるが、少し低め(若しくは高め)だとしたら自分の生活習慣を省みてみましょう。
このような結果がでる心当たりがあるのであれば、それを改善する努力をするキッカケにすれば検査の意味は非常に大きくなります。
まとめ
多くの方は年に1回はこのような検査結果と向き合うことになるでしょう。
中身をチラ見して、机の引き出しにしまうのではなく、1年に1回位はゆっくりと自分を省みて、より健康に生きるためのキッカケとして使ってみるのはどうでしょうか。
もしあなたが自営業者で年に1回健康診断を受けていないならお金をかけてでもそういう機会を持ったほうが良いと思います。
あなたの健康を守るのはあなた自身なのですから。
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