就活生必見!これからの仕事選びは給料と休みと健康経営?
健康経営という言葉を聞いたことはありますでしょうか?私はお恥ずかしながら先日はじめて聞きました。
経済産業省と東京証券取引所が共同で企画し、発表した22社が『健康経営』を実践できている一部上場企業として発表されました。
健康経営という聞きなれない言葉を初めて聞く人もいらっしゃると思いますので、その内容をご紹介するとともに、その内情を調べてみたのでシェアしたいと思います。
健康経営とは
従業員等の健康管理を経営的な視点で考えて戦略的に実践している企業を、業種区分毎(1区分で1社)に選定して紹介するものです。こうした企業は、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらすことで中長期的な業績・企業価値の向上を実現し、投資家からの理解と評価を得ることで株価の向上にもつながることが期待されます。
選定に当たっては、経済産業省が、全ての上場会社に対して、経営と現場が一体となった健康への取り組みができているかを評価するための、「従業員の健康に関する取り組みについての調査※1」を実施しました。
回答のあった企業について、①「経営理念・方針」②「組織・体制」③制度・施策実行④「評価・改善」⑤法令遵守・リスクマネジメントという五つの側面からスコアリングを行い、さらに、各業種上位企業の中から財務面でのパフォーマンスがよい企業として、22社を選定しました。
※1 企業の従業員の健康に対する取組や成果について、実態を把握することを目的として東証上場会社以外も含む全上場会社に対して実施を行ったアンケート調査(委託先:健康企業度調査コンソーシアム 代表団体:(株)日経リサーチ)
以上が、経済産業省のウェブサイトで発表されている内容です。
私なりの解釈でご説明いたします。
以前は、従業員の健康管理に関して、(健康を損なうことにより生産性が落ちるから)仕方なく行うものという認識がありました。それは資本主義社会においてはしかたのないことかもしれません。
しかし、近年特に従業員の健康を向上させることで業績にも影響があり、コストダウンではなく、売上げ増加に繋がるという考え方が出てきています。
今回の調査は、企業の従業員に対する取り組みと業績をリンクさせて調査した画期的な取り組みだと思います。
今回選ばれた健康経営銘柄22社
今回の調査では、3500社の東証一部上場企業から22業種22社です。その企業一覧は以下の通り。
アサヒグループホールディングス | 食料品 |
---|---|
東レ | 繊維製品 |
花王 | 化学 |
ロート製薬 | 医薬品 |
東燃ゼネラル石油 | 石油・石炭製品 |
ブリヂストン | ゴム製品 |
TOTO | ガラス・土石製品 |
神戸製鋼所 | 鉄鋼製品 |
コニカミノルタ | 電気機器 |
川崎重工業 | 輸送用機器 |
テルモ | 精密機器 |
アシックス | その他製品 |
広島ガス | 電気・ガス業 |
東京急行電鉄 | 陸運業 |
日本航空 | 空運業 |
SCSK | 情報・通信業 |
丸紅 | 卸売業 |
ローソン | 小売業 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 銀行業 |
大和証券グループ本社 | 証券・商品先物取引業 |
第一生命保険 | 保険業 |
リンクアンドモチベーション | サービス業 |
健康経営における調査と結果
健康調査の為のアンケートの内容はこちら。
そして、その結果がこちらにまとめられています。
日本のメンタルヘルスの現状を残念な気持ちになっていたが、健康経営22社の全てにおいてメンタルヘルスケアについて取り組まれていることを見ると、今後代表されるこの22社に触発されて、多くの企業で真似されればと思います。
私が選ぶ、健康経営に対して革新的な7社
私はこの健康経営の調査基準に業績も加味されていることが非常に興味深く思いました。
業績が伴っていなければ、結局は仕方なく行うべきことになってしまうからです。業績が伴っていたら、健康対策はやるべき事ではなく、やりたい事に変わるはずです。
経営陣が健康対策を業績アップの為にやりたくてやっているという前例が増えれば増えるほど、大企業に限らず、小さな会社も真似して取り組んでいくのではないかと思うからです。
そして、今回選ばれた22社の内、特に革新的だと思える7社をピックアップさせて頂きました。
現状、就活中の方で、志望業界と被る方は目指してみても良いのではないでしょうか。
ピックアップ企業
ピックアップした7社以下の通り。
- 東レ
- 花王
- コニカミノルタ
- アシックス
- ⽇本航空
- SCSK
- ⼤和証券
ピックアップした理由
各社とも独自の視点で様々な取り組みをされており、本当に素晴らしいと思います。しかし、何故私は上記7社を選んだか。
それは『運動』と『社員交流』を掛けあわせた取り組みがされているからです。(※もしかしたら他社でも行われているかもしれませんが、この7社の記述に関して運動と社員交流の掛けあわせが読み取れました。)
実は、業績にあまり関係ないと思われている『運動:身体活動の活発さ』と『社員交流』は業績向上に大きな影響を与えることがわかってきています。(詳細は下の書籍にて。)
余談ですが、この本最近のイチオシです。メチャメチャ広い視点を与えてくれます。すべての人にオススメしたい一冊です。笑
業績が上がっていない以上、資本主義社会において、こういった取り組みが広がることはありません。業績が上がる実例を多く積み重ねることで、他企業、中小企業にも伝播するはず!という思いから、特に健康経営が業績アップに貢献していそうな7社を選ばせて頂きました。
まとめ
今回の発表は大企業に関するものですが、これは経営者一人の会社にも言えることだと思います。
経営者が経営者自身の健康に対してマネジメントできていたないとしたら、先の業績の天井は見えてくると思います。
あなたの会社いかがですか?
もし、あなたの会社が『運動』×『社員交流』という形で社員の健康管理に取り組んでいるとしたらこれからの時代、必要とされる会社になっていく可能性は十分にありますね。
もしあなたが経営者であるなら、今後の経営戦略において、持つべき視点かもしれません。
全ての方々の今後のキャリアの指標となれば幸いです。
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