市販薬の副作用により5年で15人死亡している件を受けて考えた問題点
先日市販薬の副作用で5年間で15人死亡したと消費者庁が発表しました。(参考:消費者庁)
この5年間で報告された副作用は1225例で、死亡例以外にも重度後遺症の例もあるようです。
ネット上では商品名を公表して欲しいなどの意見があるようですが、私は少し違う事を考えていたのでご報告したいと思います。
処方薬ではどうなんだろう?
処方薬での副作用はどうなっているのでしょうか?
市販薬だけに副作用による問題が起こっているとは思えなかったので調べてみました。
すると、具体的な数字はわからなかったのですが、『医薬品副作用被害救済制度』の請求数の推移は一部公表されていました。
『副作用救済、不認定が増加…医師の薬処方・説明に問題』によると、以下の通り、かなり副作用での被害が出ているようです。
給付金の請求は増加傾向で、2009年度に1000件を超え、2013年度は1371件に達した。制度が始まった1980年度から2013年度末までの支給件数は、約1万2000件に上る。
死亡例などがあるかは不明ですが、医薬品副作用被害救済制度は『入院治療が必要な副作用』『副作用による障害』『副作用による死亡』時に救済される制度です。
ですからそれなりに高度な副作用が起こっているケースがあるようです。
副作用対策は?
薬にある副作用があるのは仕方のない事です。(※逆に副作用のないものは薬物ではなく、食品とされます。)
ではこのような副作用に対して我々はどのように対策していけば良いでしょうか?
私は2つの対策を考えます。
無闇矢鱈に薬を飲まない
薬の量というのは難しい問題です。必要な薬さえも飲まない人もいれば、必要以上に薬にまみれている人もいるという感じで二極化しているからです。
必要な薬は飲んでいただきたいのですが、必要以上に薬を飲むことはオススメできません。
そういう意味では市販薬よりも、しっかりと医師の指示に従う方が安全だと思います。
用法用量をしっかり守る
『副作用救済、不認定が増加…医師の薬処方・説明に問題』にもあるように、現状医師の説明不足も問題視されているようです。
ですが、全ては自己責任と捉え、自分が服用する薬のことは自分でも知るように心がけましょう。
厚生労働省でも薬に関する知識を深めるための情報を発信しています。(参考:厚生労働省)
薬に対して正しい知識を持ち、実践することが一番の予防法かと思います。
まとめ
薬は病気の症状を抑えたり、治したりしてくれる、私達にとって必要不可欠なものとなっています。
しかし、そのクスリにはリスクがあるのも代えがたいことです。
最近では研究がすすみ、同じ薬効のあるクスリでも副作用の少ないものも開発されてきています。
これからは更に安全になっていくでしょう。
しかし、我々はその薬の進化だけに頼るのではなく、しっかりとした薬の知識を身に着けていく必要があると思います。
是非、安全な使用法で薬を使ってくださいね。
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