昨年より2倍以上勢いで感染増のヘルパンギーナ!その3つ予防法
最近テレビやネットで『ヘルパンギーナ』の大流行が報じられています。私も3歳と0歳の子どもを持つ親としてその情報には敏感になっています。
しかし、ふと自分が子どもの頃の事を思い返しても『ヘルパンギーナ』などという病気で学校を休んでいた友人に記憶がなかったもので、年次の推移を見てみましたところ、我々の子どもの頃からあった感染症のようでした。(下表参照)
しかし、やはり今年は例年と比べて2倍以上感染者が増えているのと言うのです。
今回はその大流行の原因を分析し、その予防法についてお伝えしたいと思います。
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナとは、エンテロウイルス(主にコクサッキーウイルス)による感染症で、いわゆる夏風邪の代表的疾患です。
主な症状は、38度以上の突然の発熱、口の中にできる水ほうで、1週間程度でおさまることが通例だそうです。
患者の90%以上が5歳以下の小児で、1歳代がもっとも多く、次いで2、3、4歳代、0歳と5歳はほぼ同程度の症例が報告されており、毎年5月頃から増え始め、7月頃にかけて流行り、8月頃から減少を始めて、9~10月にかけてほとんど見られなくなるそうです。
さらに今年は特に流行している現状です。
今年流行の原因とは?
ヘルパンギーナは、ここ2〜3年、激しい流行が無かったために今年爆発したのではないかという仮説があります。しかし、それだけではないように思います。
今年は、(あくまで体感なのですが)最高気温は例年に比べそこまで高くないと思うのですが、春といえる心地良い期間が少なかったように思います。
また、いわゆる夏のはじまりが早かったように思います。
日本で過ごす日本人の身体は四季に対応し、冬から夏の身体に変化する必要があるのですが、今年はあまりに春が短く、対応しきれない間に免疫力が低下し、ウイルスへの対応力が下がっているのではないかと個人的には考察しています。
ヘルパンギーナを予防する3つの方法
ヘルパンギーナの感染経路は飛沫感染(咳やくしゃみ、近距離での会話など)や手などの接触による感染です。つまり、普通に日常生活を送っていたら基本的に感染してしまいます。
もちろん、病院に行く際にはマスクをしたり、手洗いを徹底したり、兄弟がいる家庭ではおもちゃの消毒したりなど、ウイルスを体内にいれさせない努力も必要かと思います。しかしながら、インフルエンザなどの予防と同様でこれらには限界があることはお分かりでしょう。
ですので、今回は特に夏起こりやすい病気に対し、免疫力を向上させるという観点からの予防法を3つお伝えしたいと思います。
1.食事に気をつける
子どもの食事において気をつけておられる方は多いと思います。(特に当ブログの読者様においては)
添加物や白糖は限りなく少なくして、手作り、天然素材を注意されている方は多い事でしょう。もしこれらの事も注意出来ていない方がいらっしゃったとしたなら、出来る限り天然の素材で、白糖を避ける食材に変えるだけで免疫力は上がりますので気をつけて頂ければと思います。
さらに、夏だからという視点においてですが、これは大人でも同様の事が言えます。『冷える』ドリンクや『冷える』食べ物を控えるということです。
我が家でも最近『かき氷器』を購入しましたが、一度作ってしまうと毎日でも食べたがるので注意が必要です。(※もちろん、市販のシロップは使っていませんが。)
私もいつからかかき氷を食べたいとも思わなくなりましたが、やはり冷えたビールは飲んでしまいます。しかし、身体を冷やす食材・飲料は免疫力を落とします。
身体が冷えた順に、ヘルパンギーナに感染すると言っても過言ではありません。冷える食材を控え、夏だからこそ身体を温める食材を意識してもらえたら幸いです。
2.体温調節機能を成長させてあげる
夏場の体温調節は『発汗』によって行います。そして、子どもの体温調節機能の発達を促すには、適切な発汗を促すことです(汗腺を発達させる)。
子どもはただでさえ体温が高く、発汗量は大人と比較して多いです。ですから、親は子どもの発汗量に対し心配したり、不潔だと感じる方も少なからずいらっしゃるようですがそれが当たり前なのです。(酸いぃ臭いしますけどね。笑)
だからといってプールに長時間入れたり、温度の低めのシャワーだけで済ませたりすると子どもの体温調節機能は発達しません。また、最近では冷房機器が安価になっていたり、電気代も安く抑えられる冷房機器が増えています。
昔であれば24時間冷房を付けっぱなしにした際にはどれだけの電気代が請求されたか分ったものではありませんが、最近ではそれほど気にならない程度にまで下がってきました。
最近の子ども達は、暑さ・寒さへの耐性が下がっています。(その分、体温調節機能が下がっています。)
夏は暑いものです。その暑さを存分に味あわせてやりましょう。しっかり汗をかく機会を作りましょう。布団を汗でぐっしょり濡らしながら眠るのが子どもです。
親もそれに付き合って寝苦しい夜を過ごせとは言いませんが、なるだけ発汗を促す環境を作ってあげましょう。(でも、実をいうと大人の体温調節機能も年々下がってきているように思うので寝苦しい夜を過ごすのは悪い事ではないと思いますが。)
3.しっかり外で遊ばせてあげる
うちの子は、この暑さにも負けず「公園行こ」って誘ってくれます。私はぞっとしながらも出来る限り連れて行ってやろうと努力しています。それは先ほどの体温調節機能を発達させるという意味合いがあります。
しかし、暑くなる時期に公園で長時間遊ぶの大変ですよね。冷房のある生活になれてしまっている大人は特に大変です。しかし、子どもは大丈夫です。しっかり水分補給さえ気をつけていればぶっ倒れるまで炎天下で遊んでいます。
私も高校球児として炎天下の中、今から考えれば変態だと思うのですが練習、試合に励んでいました。もしかしたら10数年前に比べ、今の方が暑くなっているのかもしれませんが、今の高校球児はそれに耐えているわけです。
若さとは素晴らしいですね。しかし、5歳に満たない子ども達は、暑さに対する『ドM』な抵抗力を備えています。大人は大変ですが、しっかり外で遊ぶことに付き合ってあげましょう。
まとめ
子どもが感染症になる理由は、(先天的な要因が無い場合)基本的に親に原因があります。親が子どもにあわせて生活する事ができれば、子どもが感染症に悩むことがありません。
しかし、親の健康も立場的には重要視しなければなりませんので100%子どもにあわせろとは思いません。ですから、折り合いを付ける事が重要だと思います。
親が楽をする環境、時間も作りながら、子どもの免疫力を高める時間もしっかり持ってあげる。
これらの折り合いを付けながら、親子共にこの暑い夏を乗り切って頂ければと思います。
追伸
別のエントリーにも書きましたが、近年子どもの悪姿勢が増加しているそうです。(参考:幼児教育で力を入れるべき事は英語よりも姿勢だ!子どもの良姿勢が人生を豊かにする3つの理由)
姿勢の悪さは免疫力の低下に直結し、様々な病気の原因になってしまいます。
是非、子どもの姿勢のケアもお考え頂ければ幸いです。
看護師さん応援キャンペーン
最大67%割引実施中!
関連記事