ゴールデンウィーク明けから始まる五月病。整体師が教えるその3つの対処法。

特に新入生、新入社員に多い五月病。昔からこの時期になると「五月病だから…」とか「五月病で身体がダルい…」などという声を聞く様になります。

さてそんな五月病ですが、あなたは五月病って本当はどんな状態かご存知ですか？実はあまり知られていないその実態と、五月病を瞬時に治す対処法を3つお知らせします。

五月病とは

「五月病」とは、緊張感溢れる4月を過ごした新入生や新入社員が、ゴールデンウィーク明けに陥る『身体のだるさ：倦怠感』や「やる気のでない感覚：虚脱感」などを表した俗語で、新しい環境になじめないことによる抑うつ状態です。

病院に行くと、ストレス障害の一種である適応障害やうつ病と診断される『病気』なのです。

以下に西多医師（精神科医）のブログから引用した五月病のチェックリストを掲載しますので、ご自身に当てはまるかチェックしてみてください。

10個のチェックリスト

 他人と会う、話すのが億劫で面倒くさい 新しい環境に合わせるのが苦手 過剰適応気味で、周囲に気を使いすぎる、空気を読みすぎる 仕事や勉強についてクヨクヨ悩むことが多い 生活リズムが夜型になってきた 朝早く目覚めるが、ベッドから出るのがつらい 「俺はダメだ・・・」マイナス思考から抜けられない 洗顔や髭剃り、化粧を怠るなど、身だしなみがだらしなくなってきた 通勤中の会社が近づくにつれて、腹痛や動悸など体調不良が出る 食事に関心がなくなり、適当に済ませるようになってきた

3個未満　現在5月病の心配はないようです
4～6個 軽い抑うつ傾向が見られます。ストレス・緊張が強い状態です。
7個以上 抑うつ傾向です。この状態が続くならば受診が必要です

いかがだったでしょうか。もし、五月病の気があるのであれば以下の対処法はあなたにとって効果的かもしれません。

五月病患者の身体的特長

私はボディコンディショニングセラピスト（整体師）ですから、今回提案する対処法は整体的観点からのアプローチです。

整体的に解決する為には、まずその身体の特長をしらなければなりません。

五月病患者に特徴的に見られる症状は『便秘（又は下痢）気味』『呼吸量の少なさ』『腰痛』です。五月病患者が抱える3つの特長的な身体的症状からその特長についてご説明します。

便秘（又は下痢）気味

腸内環境が悪くなっていることの現れです。そもそも日本人は腸内環境が悪く、『五月病になりやすい体質』です。
人がやる気に溢れ、活動的になる為には「セロトニン」や「アドレナリン」といった脳内伝達物質が必要です。そして、これらの物質が脳内で精製するための前駆物質が腸にて作られており、その活動が低下することでうつ症状が出やすくなります。
腸内環境が悪化する原因は、もちろん食生活の乱れも関係していますが、整体的観点から見ると『冷え』が原因です。
『冷え』が腸内の活動を低下させ便秘・下痢という症状を出してしまうのです。

呼吸量の少なさ

呼吸量の少なさは姿勢の悪さが原因で起こってきます。骨盤が歪み、猫背になると肋骨が可動性を失います。肋骨の可動性が少なくなると一回に吸い込める空気の量が少なくなるので呼吸量が減ります。

骨盤・姿勢の歪みは『ストレスが原因』で起こりますので、ストレス社会において、五月病はもはや当たり前になりつつあるのかもしれません。

腰痛

腰痛も姿勢の悪さが原因で起こってきます。その中でも特に多いのはデスクワークが多い人、運転時間の長い人に多いです。これは長時間の同一姿勢による慢性的な運動不足が原因です。

五月病の3つの対処法

上記の3つの症状の原因は『冷え』『姿勢の歪み』『運動不足』です。この原因を取り除く事で五月病を予防・改善できます。

それぞれの対策を以下にお知らせします。

冷えの改善

冷えの改善には食事・運動など様々な方法が考えられますが、特に五月病になられる方に多いのが「シャワー浴」です。湯船につかる時間がもったいない、余裕のなさが「シャワー浴」で済ませるという行動に現れているのだと思います。

暖かくなりかける時期だとはいえ、まだまだ冷え込む日も多い時期です。しっかり湯船につかり、身体を温めましょう。

姿勢の歪みを改善

姿勢の歪みとして特長的なのが猫背です。猫背の改善に関してはこちらの記事をご覧下さい。

ただ、背筋を伸ばしながら、深呼吸をするだけでも効果的です。呼吸量の低下は身体への栄養不足が招きます。しっかり栄養が行き渡るよう、深呼吸してみてください。

運動不足の改善

色々あると思いますが、腰痛を改善するためには『おしり歩き』が効果的です。足を伸ばして座り、お尻だけで行ったり来たり歩きます。お風呂上がりに行えば冷えの改善にも繋がりますし、骨盤の歪みも整える働きもありますので一石三鳥です。

是非取り入れてみて下さい。

まとめ

心と身体は密接に繋がっており、心の病気だから身体は無視するというのは間違った解釈です。

現に当サロンのお客様も当サロンのセラピーを受ける事で、心も元気になられる方が沢山いらっしゃいます。

身体の症状を改善させることは、心の症状を改善させることにも繋がります。

今回紹介した方法は生活の中に取り込めるごくごく簡単な方法です。現代社会は五月病だけでなく、様々な精神疾患が身近にありふれたものになりつつあります。

それらを予防する為にも是非実践して頂きたいと思います。