最悪は麻痺も起こるエンテロウィルスとは?
こんにちは。骨盤矯正専門店癒し家の「なかの」です。
昨年の夏にアメリカで感染が拡大した(2014年8月〜2015年1月迄で1153人が感染し、14人が死亡。その一部で麻痺症状があった。)というエンテロウイルスD68が、昨今日本の子供からも検出されたというニュース(国内では2005年以降200件以上、2015年は8~10月の短期間で50例近く出た。)が舞い込んできました。
あまり聞きなれないウィルスの話題となると小さな子どもを持つ親としては気になりますし、心配になります。
そこで、今回は「エンテロウィルス」とはどのようなもので、どのような症状が起こり、どのように対処できるかについて調べたのでシェアしたいと思います。
エンテロウィルスとは?
エンテロウイルスという名前は、インフルエンザやノロウイルスとは違い、あまり聞いたことがない方も多いと思います。
エンテロウイルスは腸管ウイルスとも呼ばれ、「エンテロ」とは英語で「腸」を意味しています。その名の通り、腸の中で増殖していくウイルスなのだそうです。
エンテロウイルスには多くの種類があり、子どもの夏風邪のひとつとして有名な「手足口病」も、このエンテロウイルスによる感染症です。また、小児麻痺が特徴的な症状である「ポリオ」も、エンテロウイルスの仲間だとのこと。
知らなさそうで、実は知っている、思ったより身近なウイルスの一つのようです。
ちなみに今回問題になっているのはエンテロウイルスD68というタイプですが、人を感染症に起こすウイルスは67種類あるのだそう。(参考サイト:山内医院さん)
- ポリオ1~3型
- コクサッキーA群1~22型、24型
- コクサッキーB群1~6型/li>
- エコー1~7型、9型、11~27型、29~31型/li>
- エンテロ68型~71型/li>
今回は、エンテロウイルスのD68型が問題になっているというわけです。
感染した時の症状は?
大人がエンテロウィルスD68に感染しても発熱、鼻水、咳、くしゃみ、体や筋肉の痛みのように風邪のような軽い症状があるようですが、何の症状も出ない方も多いようです。
それに対して子どもが感染してしまった場合は以下の様な症状が出るようです。
- 気管支炎
- 肺炎
- 麻痺症状
上記の症状を引き起こし、症状が重くなると無菌性髄膜炎や脳脊髄炎を発症し、更に急性弛緩性脊髄炎になり筋肉の麻痺が起こる事例も出ています。
予防や治療
エンテロウイルスD68には、今のところ直接の治療薬や、予防するためのワクチンはありません。
感染源は、感染した人との接触やくしゃみや咳などによる飛沫によるものだとされています。
相手が感染者かどうか分からない以上予防は不可能ですが、ウイルスがついた環境に触れた手で、鼻や口に触れたりすることでも感染しますので、目・鼻・口などの粘膜に触ることをなるべく避けるようにしましょう。
また、インフルエンザなどの対策とまったく同じで、手洗いやマスクの使用などを徹底しましょう。
子どもに気をつけさせることは難しいかもしれませんが、くしゃみや咳をする時にティッシュなどで口をおさえたり、咳が続くときにはマスクを着用するなど、症状のある人自身が気をつけることで感染の広がりを抑えられます。
まとめ
夏風邪と一緒で通常、夏から秋(11月頃)で終息しますが、今年は発症数が増えている為、来年の1月くらいまで注意が必要のようです。
また、エンテロウイルスはアルコールが効きにくいタイプのウイルスなので、(全く効かないわけではないですが)アルコール性の手指衛生剤よりも、流水による手洗いがおすすめです。
手洗い、うがいを基本とし子どもも大人も感染しないよう予防していきましょう。また、お子さんの状態に目を配り早期の受診を心掛けましょう。
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