COPDに注目し、肺がんの予防や早期発見・早期治療を心掛けよう
先日、人間ドッグ受けるならこの3つの検査は外さないでねというエントリーを書きました。(参考エントリー:人間ドッグを受けるならこの3検査は外すな!あなたの健康を守る検査術)
そして、このエントリー内では胃ガンのリスク、大腸ガンのリスク、更には脳血管や心臓血管へのリスクを考えた検査の案内をしています。
しかし、日本人のガン死亡率における肺がんの割合がどんどん増えてきており、2012年時点では男性1位、女性2位、総合で1位という結果になっております。
(図引用:糾弾さん)
(図引用:癌情報サービスさん)
この肺がんに関して見逃すわけには行きませんよね。ですので、今回はこの肺がんのリスクを排除するための方法について考えてみました。
肺がんの原因とは
肺がんのリスクファクターとして有名なのは喫煙でしょう。国立がん研究センターからもそのような発表がされています。(参考:肺がんのリスクファクター)
また、喫煙だけでなく、受動喫煙、石綿(アスベスト)に代表されるような粉塵類、排気ガスや 調理用油、暖房用燃料、食事などなど考えられる原因は多岐にわたります。
個人的には近年、喫煙(受動喫煙含む)と肺がんの関連はないという研究もあることから喫煙に関しては懐疑的ではありますが、COPDは肺がんのリスクとして言えるのではないかと考えています。(参考:肺がん死なぜ減らない?喫煙率さがってるけど、No Clear Link Between Passive Smoking and Lung Cancer、COPDと肺がんの関係)
COPDについては以下の引用をご参考下さい。
人間の体にとって有害な粒子やガスを吸い込んでしまうことで、肺や気管支が炎症を起こし、それがもとになって進行性の気流制限(呼吸が上手くできなくなること)が現れる病気を、「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」と言います。
以前は、慢性閉塞性肺疾患を引き起こす原因疾患として「肺気腫」と「慢性気管支炎」に厳密に分類されていました。しかし現在では、両者とも喫煙が原因である場合がほとんどで、また両疾患が合併することが多いことから、この二つの疾患による閉塞性肺疾患を合わせて慢性閉塞性肺疾患(COPD)と呼ぶようになりました。(引用元:eo健康さん)
簡単に言うと多くの場合喫煙が原因で起こる肺気腫、慢性気管支炎のことですね。肺気腫や慢性気管支炎はそれだけに死に至るような大病ではないですが、肺にダメージを与える事には変わりありませんから肺がんのリスクになっていると考えられるでしょう。
そのCOPDはほとんどの場合、喫煙者に起こっている事から(因果関係は明確にされていないが)喫煙が原因だと考えられています。
検証しはじめたら切りがないですが要するに吸わないに越した事はないということでしょうか。
もちろんタバコの煙だけではありません。近年はPM2.5や黄砂などお隣さんからの大気汚染もひどいですし、エコカーブームやディーゼル規制などあるにしても都市部はまだまだ排ガスまみれです。(大通りに面した当サロンのお客様は「鼻毛伸びるの早い!」と嘆いていました。笑)
人間は空気を吸わなければ生きていけません。ですが、その空気が汚ければ、その空気を処理する気管や肺に負担がかかる事は間違いないでしょう。
COPDのチェック法
先日朝日新聞に載っていたチェック項目を添付しておきます。
(図引用:朝日新聞COPD啓発プロジェクト)
また、WEBでもチェックできるようになっています。グラクソ・スミスクライン株式会社さんの呼吸チェックとCOPDアセスメントチェックが便利です。
予防には限界があるから定期的なチェックと健診を
自分で何か出来ることとは喫煙しないこと、周りにさせないことくらいでしょうか。
汚い空気を吸わないと言っても、現代社会においてできるものでもありません。今時、地方でも(地方の方が…)車所有台数は増えているでしょうから地方でも空気が汚染して行っているのではないでしょうか。
そして、日本にいればお隣さんから汚れた空気が飛んできます。(ホント、何とかして欲しい…。)
これを日本に住みながら予防することは非常に困難です。
肺がん検診は主に、問診、レントゲン、喀痰細胞診で行われているようです。もちろんこういった健診を受けるに越した事はありませんが、基本的には40歳以上を対象としています。ですから、上記のチェック表で自らチェックすることを怠らないようにして頂きたいと思います。
まとめ
一番怖いがんが一番予防し辛いとは厄介な話です。
しかし、COPDという病気がある事を知り、その症状を常に意識しているだけで肺がんの早期発見にも繋がりますし、肺がんでの死亡率を減らす事もできます。(COPDと肺がんの併発者は肺がんのみの人に比べ7倍死亡率が高い)
予防が何より大切ですが、早期発見・早期治療がガン対策の基本です。
特に予防することが難しい肺がんに関しては、その前駆状態でもありうるCOPDに注意をはらう事が重要と言えるでしょう。
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